東京近代水道125年史
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125 years' history of Tokyo Modern Waterworks202『東京近代水道125年史』編集委員長 挨拶 東京の近代水道の歴史は、明治31(1898)年12月1日、淀橋浄水場からの給水開始により幕を開け、今年で125周年を迎えました。 当局では近代水道創設以来、『淀橋浄水場史』や『東京都第二水道拡張事業誌』、『東京都水道第一次 第二次 第三次利根川系拡張事業誌』、『東京都第四次利根川系水道拡張 多摩水道施設拡充事業誌』等施設整備事業の歴史をまとめた事業誌を刊行するとともに、平成11(1999)年には、近代水道100周年記念事業の一環として、施設整備事業だけでなく法制や財政、営業業務等の歴史についても取り纏めた『東京近代水道百年史』を刊行してきました。 『東京近代水道百年史』刊行以来、利根川水系全浄水場での高度浄水処理の導入、多摩地区水道事業における事務委託の解消、政策連携団体との一体的な経営の推進など、局事業は大きく変化してきました。この間の記録の散逸を防止し、将来世代に知識と経験を確かに伝えるため、東京近代水道125周年という機会に、局事業全体の歴史を集成したのが本書『東京近代水道125年史』です。 本書は、当局が100周年以降進めてきた施設整備事業や財政・経営の主要事項、営業事務の変遷等に焦点を当てて取り纏めを行うとともに、近代水道創設から100周年に至るまでの歴史についても概略を記載することで、一冊で125年間の歴史を伝えるものとなっております。また、デジタル化の一環として本書はデジタルブック形式で作成しており、検索機能の付与等により、読者が必要な情報を容易に入手できるようにしております。本書が、当局職員及び関係者だけでなく、広く水道事業に関心のある方にとっての参考となれば幸いです。 最後になりますが、本書の作成に当たり、資料の収集、原稿の執筆、査読と、多くの方に御協力をいただきました。この場を借りまして、本書の作成に携わった全ての皆様に心より感謝申し上げます。 令和5(2023)年12月1日東京近代水道125年史編集委員会委員長東京都水道局技監 松田 信夫

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