【資料編】法令・答申125 years' history of Tokyo Modern Waterworks170〔法令・答申〕将来の首都東京にふさわしい水道施設の再構築を考える会報告書(抜粋)・自然流下を活用でき、水質的にも清浄な河川上流部等へ、能力の割合を高めていくなど、効率的な再配置に向けた検討が必要・多数存在する小規模施設については、既存施設を活用しながら、必要に応じて集約を図るなど、効率的な管理・運営が必要・施設の廃止や集約が困難な山間部等の地域に対しては、施設の分散配置を継続しながら、必要に応じてネットワーク化を図り、安定給水を確保していくことが必要・浄水場の稼働に不可欠な電力や薬品等については、不測の事態にも調達できる手段を確立する等、事故や災害時における自立化を図っていくことが重要・原水水質の悪化や未知の有害物質の出現に対応していくため、適切な浄水処理の検討を進めていくことが必要・浄水場は、将来の更新や新たな処理施設の導入等に対応できるよう、必要とする用地の確保に努める一方、運転効率や維持管理面にも配慮した場内配置としていくべき・浄水施設については、機能の複数系統化や細分化を進め、施設停止による能力低下を抑制していくことが必要・導水、送配水施設については、二重化を図ることにより、一部が停止した場合でも供給が継続できる機能を確保していくことが必要提言3 浄水場の効率的な再配置・大規模浄水場の事故等にも十分対応できるよう、既存施設を活用しながら、浄水場の能力や配置を検討していくべき提言4 持続可能な浄水システムの構築・水道の根幹である浄水場の再構築に当たっては、将来にわたり安定的な稼働が継続できるよう、浄水システムを構築していくべき提言5 将来にわたるバックアップ機能の確保・将来にわたる継続的な更新等に備え、個別の施設が停止しても給水できるよう、水道施設全体においてバックアップ機能を十分に確保していくべき・効率的な水運用や再生可能エネルギーの導入、エネルギーの回収などに努めるとともに、上流取水を含めた施設の配置の見直しに向けた検討を進めるなど、自然流下の利用により、位置エネルギーを最大限活用していくことが必要・大規模災害時においても安定給水を確保するためには、浄水場や水道管、配水池等の施設本体だけでなく、浄水場の設備機器等の防災性を更に向上させることが必要・災害時に活用できる貯水機能等を確保していくとともに、都民や関係機関と連携した更なる応急給水対策や消防との連携などを検討していくことが必要・災害時における近接都市との相互融通機能の強化など、広域的な連携を更に促進していくことが重要・50年後、100年後を見据え、リスクに対応する財政措置の必要性についても議論していくことが重要・東京水道の技術力をこれまで以上に高めていくと同時に、次世代へ着実に継承していくことにより、将来にわたり水道施設の適切な維持管理を継続し、都民に信頼され続ける水道を目指していくことが重要提言6 エネルギーの最小化・環境負荷や電力供給不足などの課題に対して、可能な限りエネルギーの使用量を最小化するように努めていくべき提言7 防災機能の更なる高度化・これまで取り組んできた震災対策を一層推進するとともに、津波、高潮、洪水などの様々な大規模自然災害に対しても安定給水が確保できるよう、これまで以上に水道システムの防災性を高めていくべき提言8 水道への理解と信頼を深める・将来予見されるリスクやその対応方法について、わかりやすい説明を効果的に行うなど、水道の重要性や十分な安全度を備えることの必要性に対し、都民の理解を深めるよう努めるべき
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