東京近代水道125年史
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【資料編】法令・答申125 years' history of Tokyo Modern Waterworks166〔法令・答申〕東京水道長期構想-STEPⅡ-~世界に誇る安心水道~(抜粋)(2) 水道施設の維持管理性向上ア 水道施設の更新に合わせて、維持管理が容易な施設整備を進める。イ 設備の自動化、遠隔制御化等を進め、より効率的な運転管理体制を構築する。イ CO₂吸収源となる水道水源林の保全を進める。ウ 高低差を考慮した送配水として、上流における取水や自然流下の配水など、効率的・持続的な水道システムの構築を推進する。エ グリーン電力等の活用も環境対策の一つとして検討する。(2) 資源の有効利用ア リデュース(省資源)、リユース(再利用)及びリサイクル(再生利用)の3Rを念頭に、積極的に資源の有効利用を図る。イ 循環型社会を目標に、限りある貴重な水資源の有効活用として、節水施策を引き続き着実に推進していく。ウ 廃棄物発生量抑制のため、浄水場発生土などの有効利用を推進する。イ 水道の不安をあおるような情報に対して、お客さまの混乱を招かないように、正しい情報を迅速に発信する。ウ 業務指標を活用した分かりやすい目標の情報発信を行う。エ 子供やお年寄り、消費者団体や地域コミュニティなど様々な対象に合わせて、多様な広報媒体により、きめ細かな情報発信を行う。4 地球環境に配慮した水道(1) 地球温暖化対策ア 「CO₂半減都市モデル」の実現のため、省エネルギー対策及び自然エネルギーなどの活用をより一層推進する。5 分かりやすく親しみやすい水道(1) 分かりやすい情報の発信 ア お客さまの水道に対する意識を高めていただくために、お客さまの多様なニーズを踏まえた情報発信を行う。オ 災害時において関係機関と連携した情報発信を進める。(2) 給水設備の適切な維持管理ア あらゆる機会をとらえて、給水装置の維持管理に関して、十分な情報の提供を行うとともに、給水装置の維持管理区分について、水道局によるこれまでの取組実態に合うよう、関係規定等の見直しを検討していく。イ 配水管から蛇口までの一体性及び連続性確保の面から、給水装置と貯水槽水道の双方の配管における構造材質基準を整合させていくような仕組み作りについて、関係機関への働き掛けを含めて検討していく。ウ 水道事業者が貯水槽水道の構造材質に関与できるような方策について、関係機関に働き掛けていく。(3) 水道施設のイメージアップア 「高品質な製品を造る清潔感ある食品工場」をイメージした水道施設の整備を行う。イ ふれあいの機会を増やし、地域に密着した取組を推進する。ウ 水道施設としての安全性確保に十分考慮しながら、周辺地域に配慮した施設整備や河川環境への配慮などを行う。エ 歴史的建造物の保存や活用のあり方を検討する。6 水道界をリードする水道(1) 新技術の研究開発と活用ア 研修・開発センターと現場との連携を深め、長期的視点を踏まえ、現場の状況をより的確に反映した研究開発を実施する。イ 大学、研究機関、関連団体、民間企業等との連携を深め、より効率的・効果的な研究開発を実施できる体制の整備を行う。ウ 研究開発により生じる産業財産権の確保、活用等を考慮した体制や、新技術(工法、材料等)の採用を推進する体制の整備を行う。(2) 水道技術の継承と人材育成ア 研修・開発センターの活用やOJTなど様々な取組により職員の水道技術の維持・向上を推進する。

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