東京近代水道125年史
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【資料編】法令・答申125 years' history of Tokyo Modern Waterworks〔法令・答申〕東京水道長期構想-STEPⅡ-~世界に誇る安心水道~(抜粋)1651 豊かな暮らしを支える水道(1) 安全でおいしい水の供給 ア 引き続き利根川水系浄水場の全処理量を対象に高2 断水のない高水準な水道(1) 渇水に強い水源の確保ア 水源開発の着実な進ちょくを図るとともに、課題を抱える水源について、課題の解消に向けて関係機関等に働き掛けていく。度浄水処理の導入を促進する。イ 原水水質改善のための取組を進める。ウ 原水水質の動向や維持管理性などを踏まえた浄水処理方法の改善を検討する。エ 水安全計画の策定などにより、水源から蛇口までの包括的で高水準な水質管理手法を導入する。(2) 貯水槽水道対策 ア 小規模な貯水槽水道に重点を置き、直結給水を普及促進する。イ 貯水槽水道の管理を適正に行うことや直結給水への切替えを行うことにより、安全性やおいしさが向上することをお客さまに広く理解してもらうために、貯水槽水道の設置者に対する具体的な働き掛けを行う。ウ 保健衛生行政等、関係機関との調整を行い、水道事業者による関与の実効性を高めていく。(3) 水道水源林の保全ア 安全でおいしい水は、豊かな森林によりはぐくまれるという視点に立ち、引き続き、計画的に水道水源林を保全していく。イ 水道水源林の役割や大切さについて、様々な形で積極的にPRを行い、多くの人々に親しまれる水道水源林を実現していく。ウ 多摩川水源森林隊の活用や民間の森造り活動との情報交換や交流などを進め、多様な主体との連携による豊かな森造りを目指す。イ 地盤沈下や水質の動向に配慮しつつ、多摩地区の地下水等を将来にわたって活用し続けられるよう検討を行う。ウ 課題を抱える水源の存在や将来の気候変動による水源の供給能力への影響などの不安定な要素を踏まえて、水源を確保していく。(2) 震災に強い水道の構築ア 三次救急医療機関や首都中枢機関などへの供給ルートの耐震化を優先し、早期に実施する。イ 水源から蛇口までの連続性に配慮して、水道施設の耐震性を向上させる。特に浄水場では、早期に一定レベルの浄水能力を確保するため、着水井から配水池までの連続性に配慮した、処理系列ごとの耐震化を進める。ウ 優先順位を明確にし、効果的に水道施設の耐震化を進める。(3) バックアップ機能の強化ア バックアップ機能を強化するため、給水所や自家用発電設備の整備を推進する。イ 浄水場と給水所及び給水所間を連絡する送水管や配水本管のネットワークを構築する。(4) 異物混入の防止ア 浄水場の施設で上部が開放されている沈でん池などについて、異物混入の防止対策を進める。イ 異物の混入に備え、浄水場等からの緊急排水機能の整備を検討する。ウ 給水装置における逆流防止機能の付加に取り組む。更新のために適切な浄水能力を確保する。ウ 老朽管の円滑な取替えのため、引き続き管路のネットワーク化を推進する。3 次世代につなげる水道(1) 水道施設の着実な更新ア 水道施設の計画的な維持管理及び更新を行う。イ 既存の浄水施設を最大限に活用するなど、円滑な第4章 東京水道の進むべき六つの方向と施策の展開

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