東京近代水道125年史
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【資料編】法令・答申125 years' history of Tokyo Modern Waterworks164〔法令・答申〕東京水道長期構想-STEPⅡ-~世界に誇る安心水道~(抜粋) 「東京水道長期構想―STEPⅡ―」は、東京水道が将来にわたって、都民生活と首都東京を支える水道であり続けることを基本的な目標とし、その実現に向け、今後の進むべき方向を明らかにするものである。 この構想は、「東京水道新世紀構想―STEP21―」に続く、新たな長期構想として、これからおおむね四半世紀の間に行っていく施策の方向を示した基本構想であり、今後の水道施設整備の指針となるものである。 東京は、我が国の政治、経済及び文化の中心であると同時に、世界の政治、経済及び文化に大きな影響を与えている国際都市のひとつである。1,200万人の都民に加え、多くの人々が集い生活し、産業及び商業の不断の集積が行われてきた大都市であり、高度で広域的・重層的な機能の整備を行い、絶えず我が国や世界の都市をけん引してきた。成熟社会及び少子高齢社会の到来に備え、国際都市、危機管理都市及び環境問題対応都市としての都市機能を維持し、持続的な発展が世界中から期待されている都市である。 この長期構想では、東京が、1,200万人都民等の生活都市及び首都としての機能集積といった二つの大きな特徴を有することから、「都民生活を支える水道」及び「首都東京の機能を支える水道」という東京水道の二つの重要な役割を踏まえて、施策を展開していく。 東京水道は、人口の増加、都市活動の活発化等に対応する施設の整備・拡充等に努めてきた結果、現在では給水人口1,225万人、施設能力日量686万㎥、配水管延長25,000㎞を超える世界でも有数の規模となっている。 水道需要については、高度経済成長期を中心に大幅な増加を記録したが、昭和48年のオイルショック以降増加速度は急激に鈍化し、近年の一日最大配水量は減少又は横ばい傾向で推移している。 今後の水道需要は、平成25年度には一日最大配水量が600万㎥程度になるものと予測している。1 水質の確保 (1)安全でおいしい水の供給 (2)貯水槽水道 (3)水道水源林の保全2 安定給水の確保 (1)水源の確保 (2)震災対策 (3)事故時のバックアップ (4)異物混入への対応3 施設の更新及び維持管理 (1)水道施設の更新 (2)施設の維持管理4 環境対策 (1)地球温暖化対策 (2)資源の有効利用5 お客さまサービス (1)お客さまへの情報発信 (2)給水設備の維持管理 (3)水道施設のイメージアップ6 水道技術の研究開発及び継承 (1)新技術の研究開発 (2)水道技術の継承と人材育成7 国際化への対応 (1)国内外の情報収集及び発信8 広域化・広域連携 (1)広域化・広域連携第1章 構想の目的と位置づけ第2章 首都東京にふさわしい将来の水道システム第3章 東京水道の現状と課題東京水道長期構想-STEPⅡ-~世界に誇る安心水道~(抜粋)(平成18(2006)年11月 東京都水道局)

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