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舛添前知事「知事の部屋」

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記者会見

平成27年10月13日更新

舛添知事定例記者会見
平成27年10月13日(火曜)
14時00分~14時28分

知事冒頭発言

1 「東京ブランド推進キャンペーン」について

【知事】まず、先般お話ししました東京ブランドの推進に向けたキャンペーンについて、お知らせをいたします。
 今日から東京ブランドのロゴを使ったバックパネルも使ってみました。東京水とキャップ、コップにも「&マーク」、「&TOKYOマーク」あります。これは「東京水&TOKYO」ということであります。
 バッジに5色ありますけれども、これは自由に使えるということで、都民や企業など幅広い協力が必要でありますので、記者の皆さんもつけていただいて。私もちょっとつけて、スーツの色に合わせて、毎日変えられるという感じで、今日はあえて招致マークを外して、こっちをちょっとつけて、目立つようにしました。是非、これを育てたいとに思っております。
 後で質問あるかもしれないですけれど、前回説明したように、著作権と商標権というのは全然違って、法律的な説明は、皆さん方、きちんと、この前、受けているとおりで、こういう「&マーク」とか「TOKYO」とかというのはごまんとあるので、著作権の対象になりませんから、そこは区別してやっていただいて。それで、どれぐらいお金がかかったかということですけれども、全体1億3000万円なのですけれども、これ自身、作るのに500万円だということで、それから商標の調査をやるのに2540万円と、これはかなりかかるのです。それから、さまざまなPRツールのデザイン経費、これが約7000万円、それで、こういうグッズをいろいろ、皆さん、ご覧いただいたように作っているわけです。それで全体の監修、調整とか、消費税とかいうことであります。
 要するに、「I Love New York」ってマークがあって、これがもう本当、例えば、世界中に浸透しているので、ニューヨークに行っても、この「I Love New York」グッズって、めちゃくちゃたくさん売れているわけ。いずれこういうのを売っていくし、このことによって東京のセールスが成功すれば、おそらく何千億円となって戻ってくると思って、その努力をしたいと思います。自分で言うのもおかしいのですけれど、結構、私の出たやつは好評で、ぜひホームページでご覧いただければと思っておりますので。東京の魅力の発信につなげて、できるだけ多くの外国の方にいらしていただいて、東京を愛していただければと思っていますし、16日から楽しい使い方の公募ということと、ダウンロードも、その日からできるということなので、ご自由にお使いくださいということであります。この詳細は、産業労働局にお尋ねいただければと思います。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

2 東京都栄誉賞の贈呈について

【知事】それから、次はうれしいお話ですが、ノーベル賞を北里大学の特別栄誉教授の大村智先生がおとりになりました。ご承知のように、「寄生虫病の新たな治療に関する発見」ということで、ノーベル生理学・医学賞授与という栄誉に浴されました。そこで、この功績をたたえるために、東京都民であります大村さんに東京都栄誉賞を贈ることにいたしました。
 東京都栄誉賞とは、特に顕著な業績により、社会に明るい夢と希望と活力を与え、東京都の名を高めた方に対して贈呈するということで、今までは、例えば、オリンピックの出られた北島康介さんなどをはじめとして、スポーツ選手でしたのですけれども、そうではない分野で、こういう形で東京都栄誉賞を贈呈できる、しかもノーベル賞受賞者でありますので、大変うれしいと思います。
 大村先生は世田谷区にお住まいになっています。そして、かつては都立の墨田工業高等学校の先生もおやりになったということであります。
 表彰式は、ノーベル賞授賞式が終わって、先生がお帰りになってから、皆さんでお祝いをしたいと思っております。この詳細は生活文化局にお尋ねいただければと思います。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

3 北京市との大気汚染分野の研究員相互交流について

【知事】次は、北京市との協力関係であります。このたび、北京市と環境分野における研究員の相互派遣を初めて行うことになりましたので、お知らせをいたします。
 昨年、私が北京市を訪問して、王安順市長と会談した際に、環境分野、とりわけPM2.5をはじめとする大気汚染対策について、技術交流・技術協力をさらに推進することで合意をいたしました。これを受けまして、来月11月の1か月間、北京市環境保護科学研究院の2名の研究員が東京都に参ります。研究員の方々には、東京都環境科学研究所におきまして、PM2.5やVOC(揮発性有機化合物)、光化学スモッグの発生原因となるやつですけれども、この測定、データ解析など、都の大気汚染対策の経験や技術に関する知見を深めていただきたいと思っております。
 また、来年1月には、東京都の方から環境科学研究所の研究員1名を北京市へ派遣して、技術交流を行う予定であります。このような交流を通じまして、今後も北京市との友好関係を深めていくとともに、世界の大都市が共通して抱えている大気汚染の解決につなげていきたいと思っております。
 このテーマは、詳細は環境局にお尋ねいただければと思います。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

4 「職場で始める!感染症対応力向上プロジェクト」の開始について

【知事】それから、4番目、感染症絡みのお話であります。「職場で始める!感染症対応力向上プロジェクト」を開始いたします。実は都内では約960万人、1000万人近く働いているのですけれども、職場で感染症患者が発生した場合、適切な対応を怠りますと、職場内で感染が拡大して、企業活動に支障が出ます。平成24年から25年にかけての風しんの大流行では、患者の大多数が働く世代でありましたので、ご記憶だと思いますけれど、大変でした。
 そこで、どう対応するかというので、3者連携の事業スキームを作ります。東京商工会議所、それから東京都医師会、それで我が東京都と、この3者で連携体制を初めて構築するわけですけれど、企業の感染症対策をサポートするプロジェクトを開始したいと思っております。
 どうするか。具体的には、企業が実践すべき取組として、「感染症理解のための従業者研修の実施」、「感染症BCP(業務継続計画)の作成」、「風しん予防対策の推進」、この3コースをやります。それをサポートする。参加を申し込んだ企業は「協力企業」、それからコースの達成基準を満たした企業は「達成企業」として、東京都のホームページに、その会社の名前を掲載します。今日からリーフレットの配布など、都内企業にプロジェクト参加を働きかけまして、10月29日から都内5カ所で説明会も開催いたします。これから寒くなりますと、インフルエンザ、それからノロウイルスの流行の季節がやってまいります。積極的に本プロジェクトを活用して、職場における感染症対応力の強化を図っていただきたいと思っています。
 この詳細は福祉保健局にお尋ねいただければと思います。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

5 「パラリンピック選手発掘プログラム」の参加募集開始について

【知事】次は、パラリンピック絡みであります。
 今回、都として初めての試みとなります「パラリンピック選手発掘プログラム」の参加募集を開始いたしますので、お知らせいたします。いつも申し上げてきましたけれど、2020年東京大会の成否というのはパラリンピックの成功にかかっているというわけでありまして、1人でも多く地元の選手が出場して、活躍して、応援する観客を熱狂させるということが非常に大事だと考えています。
 そこで今回、都の障害者スポーツ競技団体はもとより、全国レベルの障害者スポーツ競技団体や健常者の競技団体からも協力を得て、「パラリンピック選手発掘プログラム」事業を実施することにいたします。
 具体的には、まず、参加者に複数の競技を体験してもらって、自分に合った競技を選んでもらう。そして、その競技について練習試合などやってもらう。そのうえで、競技団体と相談しながら、「あ、この人は非常にこの競技に適性あるじゃないか」と。では、練習して、もっとステップアップしていく、こういうことをやる。
 今年が初回なのですが、今年度は車椅子バスケットボール、ゴールボールなど。ボッチャというのもありますね。15競技として、今週16日(金曜日)から参加者の募集を行いまして、来年1月からプログラムを順次実施いたします。
 パラリンピック競技は、障害に応じた種目が細かく設定されているので、ぜひ参加してもらって、自分に合った競技を見つけてもらいたいと思います。どの障害の重さだったら、このレベルだって決まっていますので、自分に合ったので、見つかる可能性があると思います。そこで、そういう機会を生かしていただいて、東京での大会という、そういうステージでパラアスリートの頂点を目指していただきたいと思っています。
 この点は、オリンピック・パラリンピック準備局にお尋ねいただければと思います。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

6 「ふくしま大交流フェア」について

【知事】それから、次は福島の復興支援です。被災地の復興支援の一環として、「ふくしま大交流フェア」を今月17日(土曜日)に東京国際フォーラムで開催いたします。
 都では福島県の早期復興を願い、「ふくしま⇔東京キャンペーン」をずっと展開しておりますけれども、このイベントは福島県と東京都が共催で開催いたします。震災以降5回目の開催となる今回のフェアでは、“ふくしまからの恩返し”と銘打ちまして、東京、そして全国の皆さんに、福島の復興に向かう姿をPRしていきます。また、スペシャルトークショーでは、特別ゲストとして、サッカー日本代表専属シェフの西芳照さんと元サッカー日本代表の中西永輔さん、それから、福島県の内堀知事と復興への思いを語っていただきます。
 そのほか、毎年大好評の「フラガール」によります特別公演、福島県のご当地グルメブースなど、ご家族で楽しんでいただける内容になっております。
 福島の魅力を満載しました、この「大交流フェア」に、是非多くの方にご来場いただきまして、福島を身近に感じていただいて、1人でも多くの方に福島を訪ねていただきたいと思っています。
 この件の詳細は、総務局の方にお尋ねいただければと思っております。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】幹事社、読売新聞の木下です。それでは、幹事社から2点ほど伺います。まず、「&TOKYO」なのですけれども、デザインで1億3000万円、今後の推進を含めて5億円ということなのですが、今後どれだけ定着するか、広がるか、認知されるかにもよると思うのですが、知事からも今、何千億円となって戻ってくるとありましたけれども、キャンペーンの実施等で2億1000万円というのもありますが、今後拡散していく秘策みたいなものがあるのかないのか。

【知事】実を言うと、キャンペーンの実施というか、最大のポイントは展開例なのです。そうすると、それで皆さんのお知恵を拝借したいというのは、今日、外国のお客さんが見えたときは間に合わなかったのですけれど、これから、しょっちゅう、水を皆さんにお出しするのですけれども、「東京水&TOKYO」ということで、どんどん展開していただく。そうすると、いろんな意味で、「I Love New York」と同じぐらいのブランドにしたいなと思っています。
 そのことによって、観光の面でいろんな実績が上がると。それで、東京というのが、本当にすっと皆さんの頭に入ってきて、自由に使えますから、個人で。私はこの前言った、レターヘッドに使って、早速やってみようかなと思っているので、そうすると、私も普通の便箋はあるのだけれど、これおもしろいから、「YOICHI&TOKYO」とやろうとすると、便箋を発注します。そこでGDPがちょっとだけ上がることになるわけです。そういう波及効果もあるので、それだけの投資の効果があるように、全力を挙げて展開を頑張ってやりたい。
 それで、イメージムービーには、北野武さんにも出ていただいて、相当宣伝していただいているので、こういうことを費用対効果でしっかりとやっていきたいと思っています。

【記者】2点目です。ラグビー・ワールドカップで日本が3勝したものの、1次リーグで残念ながら敗退しました。知事はロンドンに決勝戦を見に行きますし、あと2019年には東京で開会式を迎えますけれども、そういったことを踏まえて、今回の受けとめを。

【知事】本当によく頑張ったなというので、その最初の南アフリカ戦というのは世界中に大ショックを与えて、それで、今でもとにかくラグビーをやる国の方々と会うと必ず話題が出て、いかに紳士的ですばらしいかというので、今日もイギリスのどこかの新聞か放送は、決勝リーグに日本チームが残らなかったのはワールドカップにとって本当に大きな損失だと流したように、特に最初の南アフリカ戦で向こうが二十何個反則して、こっちはほとんどしなかった。2個ぐらいですか。そういうことも含めて、大変すばらしい戦いだったと思います。ただ、監督もおっしゃるように、かといって、そう簡単に8強になれるものではないので、相当頑張らないといけないと思います。
 月末にロンドンに行って決勝戦、公務の時間が許せば、3位決定戦も見られればと思っておりますけれど、そういう視察をやりながら、どうすれば日本大会を盛り上げることができるか。私が開催12自治体の都市の代表なものですから、そういうことをやっていく。特に開幕戦を東京スタジアムでやるということは、東京から発信できるので、だから、これから私は「RUGBY&TOKYO」と、皆さんに作ったものをあげようかと思っているぐらいなので、非常にすばらしいと思っています。
 それでやはり、これだけ頑張ってくれたことで、ラグビーに全く興味がなかった人がおもしろいなと思って見てくれるので、これを大きな励みにして、2019年、そして2020年につなげたいと思っています。
 今朝、IOCのジョン・コーツさんが来られたので、朝早くお会いして話しましたら、明日、ボリス・ジョンソンさんと、ロンドンの姉妹都市やりますけれど、ボリス・ジョンソンさんとジョン・コーツさんが2人一緒にオーストラリア-イングランド戦を見ていたのだと。それでオーストラリアが勝ったので、ボリス・ジョンソンさんががっかりしたと、そういう話で盛り上がるぐらいでしたので、これを機会に、日本チームにはもっともっと頑張ってもらいたいし、我々は開催する都市として、全力を挙げて、これを成功に導きたいと思っています。本当にお疲れさまでしたという感じです。

【記者】フジテレビの相澤です。医療法人についてお伺いしたいのですけれども。明日、都内の精神科クリニックの患者が、低賃金で働かされたと上野労働基準監督署に告訴状を提出する予定になっています。指導を行う東京都として、この件をどのように受けとめますでしょうか。

【知事】いろいろなクリニックとか、病院とか、医療関係の機関というのは、基本的には、それがある区市町村が直接監督をして、ただ、今おっしゃったように、労働基準監督署に対して行うということは、これは国に対して告訴状を出すことになりますので、厚生労働省を中心にきちんと対応なされることを期待しております。
 それから、東京都としては、労働基準監督署の方は国、直接的な病院関係の監督は区市町村ですけれども、我々も、いろいろな法律に抵触していないか、それを調べる。だから、例えば生活保護法であるとか医療法であるとか、障害者総合支援法とかいうのがありますので、そういう法律をきちんと守っているのかどうなのか。都として指導、監督、検討するべきことがあるのかどうなのか。それはきちんと、法に基づいて対応を考えたいと思っています。

【記者】テレビ東京の石井です。「&TOKYO」のロゴの件なのですけれども。ニュージーランドの弁護士事務所のロゴに似ているという話題で、ネット上でちょっと盛り上がっているのですけれども、先ほど、著作権と商標権が違うともおっしゃっていましたが、まず、知事の受けとめと、あと、この2か月間、様々な調査をされてきたというお話ありましたけれども、その経緯も含めて、ちょっと、都民にどのようにご説明をされるでしょうか。

【知事】一生懸命探されたかもしれないけれども、ごまんとあります、こういうのは。記号ですから。パソコンで打とうと思ったら、これは、記号なのですよ。だから、これもごまんとあるので、著作権の対象にならないのです。だから、もっと見つかってもいいのです。アンドの書き方だって、どういう書き方をしてもいいので。ですから、全く問題はないので、要するに、悪い言葉で言うと、パクリとか、パクったとかいう話がありますけれど、エンブレムの話と全然違うのです。
 先ほど、2540万円もかかったのだけれど、商標登録をきちんとやったわけです。したがって、「&TOKYO」について何かクレーム出たとしても、こっちが商標登録をしていれば、商標権は問題ありません。著作権はないわけです、基本的に。ですから、まさにそれを皆さん方にこの前強調して、法律の話を長くしたので、誰でもこんなロゴは書けますから。
 だから、むしろそういうことの法的なものを法律専門家ときちんとクリアしたということであるので、それで、自転車の例を出して、「BIKE&TOKYO」と、この間出しました。それで、ある自転車屋さんが、既に「BIKE&TOKYO」と商標登録をしていて、ほかの自転車屋さんがそれを使ったときには、商標権の侵害になって訴えられる可能性があるので、それを使って商売をするときには自己責任で、つまり、自分でお金をかけてチェックをして、大丈夫ですよとやってくださいと。そのリスクは常にありますよということは申し上げたのですけれど、著作権に関しては全く問題ないので、この前の大会エンブレムとは、これは全く違いますという、それは、そうご理解いただければと思います。

【記者】毎日新聞の武本です。先週、ちょっと時間がなかったので聞けなかったのだけれど、先週もお話があった、オリンピックの競技施設の諮問会議の関係で確認させてください。
 再三情報公開の必要性をおっしゃっていましたけれども、諮問会議の設置要綱を見ますと、会議の資料については原則公開しますよと。企業秘密情報とかは除いてということですけれど、いわゆる議事録について、これは一定の段階に来たら、あるいは、要するに入札の手続きが終わったりとか、そして、一定の段階に来たら、これはちゃんと議事録も公開される、例の有識者会議でも議事録は公開されていましたけれども、こういう諮問会議については、会議録の公開について規定というか記載がないので確認させていただきたいのですが、それも公開されるという理解でよろしいですか。

【知事】それは当然です。この前も申し上げましたように、入札公告というのは、東京都公報に掲載して、それをホームページでも出すのですけれど、今のところ、10月中旬ぐらいになるかと思っていますけれど、まだ時間、日にちは細かく決まっていません。基本的には入札公告を出したならば、もう出すと。
 ただ、そのときに、例えば、我々は逆に委員で入っているときも、変な冗談を言ったりとか、不適切な言葉で言ったりすることがあるので、一応、委員の先生方に、このまま出しますが、いいですかと。ぱっと見たら、これはこんな言葉を使って、後でこれは怒られるので、自分の言葉遣いが悪かったので、そこは正しい言葉に直してくださいというようなことはあるかもしれません。だから、一応、委員の先生方はこれで出しますからよろしいでしょうかと。よろしいとなれば、もう議事録も当然出したいと思っています。

【記者】毎日新聞の飯山です。アスリートの発掘事業の件ですけれど、今日の発表にあった。先ほど、初回というようなお話だったのですけれども、これ、今後も継続していく方針なのかどうかという、どれぐらいまで続けるのかというところを伺えればと思ったのですけれども。

【知事】これは、できればずっと続けたいなと思っています。それで、種目によっては、例えば、車椅子バスケット、皆で見ましたけれども、あれはやはり相当練習しないとうまくならないのだけれど、私が見た限りだったら、例えば、また間違っていたらごめんなさい、そんなに易しくないぞと怒られるかもしれないけれど、ボッチャというのは、何年間も練習しないとできないというわけではない気もするのです。それで、しかも障害の程度に応じていろいろあるので、おまえが言うほど易しくないよと叱られるかもしれませんけれど、全部違うと思います。
 ですから、もう、全部、5年も練習しなきゃオリンピックなんか出られないよというなら、それはもう間に合いませんけれども、おそらく、間に合うと思うのです。それで、その人の特性があるので、これをできるだけ、ぎりぎりまで続けたいというのが、今の私の方針です。

【記者】報知新聞の高柳です。先週行われた東京キャラバンのショーケースの件で、来年、本格的にやっていくということになると思うのですが、1回ショーケースをやったことで、それを見たとこでの感想ですとか、そういったものを、ちょっと改めてお伺いできればと思うのですが。

【知事】今日、実はIOCの方々とお話をして、やはり、リオのときの東京のプレゼンテーションはすばらしいものにしてくださいというのと、今まで誰もやっていないようなすごい文化プログラムを含めてやってくださいということなので、待っていなさいと、皆が度肝を抜かれるようなことをやるつもりで、先端技術も使ってやりたいということをお話したのですけれど。あれは、私も見ていて、非常にすばらしいなと思ったのは、あのとき出てきませんでしたけれど、舞というか、能というか、伝統的な舞をやる。実は、あの方は私の高校の先輩なのですけれども。それで、一緒にロボットが行く。
 それで、この前IOCの方々をディナーでおもてなししたときにやったのですが。江戸博でもやりました。三味線とバイオリンのコラボというのを。西洋音楽と三味線をこの前やりました。それで、中のオブジェも持って行けるそうなので、こういうものも使えると。何といっても、ああいうオープンエアーでやっていく、そして、まさにキャラバンです。松たか子さんとか宮沢りえさんも来ていただいた。それで、芸大などの学生諸君が本当に熱心に参加してくれて、行く場所によってその地域の芸術家が入ってもらうということでやるので、新しい試みで。どうしても、日本文化となったら、伝統的な浮世絵とか、歌舞伎とか、そういう話になるのですけれど、私は、実はコンテンポラリーな芸術、アートもミュージックもすごいものを日本の若者は今生み出していると思っていますので、これを大々的に世界に売り出したいと思っています。
 実は、私の希望は、駒沢公園でやったのだけれど、渋谷のスクランブル交差点でやれないかなと。警察は嫌がるでしょうけれど。そのくらい思っているので。例えば、そういうことも含めて、少しみんながびっくりして日本のこのエネルギー、それで、未来に向かった若者たちのすばらしさというのができればと思っています。練習をかねてやりましたけれども、第一歩としては非常に良かったと思っていますので、今後とも続けてまいってリオにつなげていきたい。そして2020年につなげていきたいと思っています。

(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)


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