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舛添前知事「知事の部屋」

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記者会見

平成27年5月12日更新

舛添知事定例記者会見
平成27年5月12日(火曜)
14時00分~14時25分

知事冒頭発言

1 東京のブランディング事業のスタートについて

【知事】まず最初に、「東京ブランド」の推進に向けました具体的な取組を開始いたしますので、お知らせいたします。
 都は、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催と、さらにその先を見据えまして、旅行地としての東京を強く印象づける「東京ブランド」の確立を図るため、3月に「東京のブランディング戦略」を策定いたしました。都市のブランディングを効果的に進めていくためには、これに携わる都民、民間事業者などとブランドコンセプトを共有し、理解と共感を深めることによって、総力を結集して取り組んでいく必要がございます。
 このため、まず、官民が連携して取組を推進する「東京ブランド推進会議」を設置しまして、5月19日に第1回の会議を開催いたします。会議には、観光関連事業者や学識経験者、区市町村など、関係団体の皆様にご参加いただき、東京ブランドの共有を図るとともに、これを広く浸透させるための具体的な取組を協議いたします。
 さらに、5月27日には、東京ブランドに対する理解を深めていただくためのウェブサイトを開設いたします。ここでは、ブランディング戦略の紹介のほか、スポーツ、文化など、様々なジャンルで活躍する著名人が東京の魅力を語り合うミーティングを配信いたします。都民の皆様からSNSで質問やご意見をいただいて議論を深めていくので、是非投稿していただきたいと思います。
 現在、東京ブランドのロゴ・キャッチコピーの制作につきまして検討を進めておりますが、今後、こうした推進会議やウェブサイトを通じて、その活用方法などのアイデアを皆様と共有しながら、東京ブランドの推進に取り組んでまいりたいと思っております。
 この件の詳細につきましては、産業労働局にお伺いしてほしいと思います。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

2 葛西臨海水族園における、マグロ大水槽の展示回復に向けた取組について

【知事】次は、葛西臨海水族園の話ですが、今一生懸命、マグロ大水槽の展示回復に向けて努力をしておりますので、お知らせいたします。
 今の様子ですが、マグロ1尾になった大水槽の展示回復に向けて、先般ご説明しましたように、第1段階として、3月30日にアカシュモクザメ2尾、それから4月1日にタカサゴ約500尾を試験的に導入しました。その結果、水槽内の環境は安定して、飼育経過は良好でございます。
 そこで、次、あと3日後ですが、5月15日に第2段階として、これはマグロと同じサバ科のハガツオこれを約30尾入れます。さらに、5月22日には、同じサバ科のスマ、約30尾を導入します。
 その状況を見ながら、これらの魚の飼育経過を踏まえて、6月中に、いよいよクロマグロ、入れたいと思っていますが、まずは小さいサイズ、全長80センチメートルから90センチメートルのものを入れて、展示の回復を図っていきたいと考えています。普通のマグロの大きさは120センチメートルから150センチメートルなので、80センチメートル、90センチメートルというのはちょっと小ぶりなのですが、そういうことで、やがてマグロが元気よく泳いでくれると、そういう状況に戻したいと思っています。
 ただ、この原因になりました大量死の原因につきましては、まだ特定には至ってございません。この件につきましては、建設局の方に聞いていただきたいと思います。

3 「都庁インターンシップ2015」実習生の募集について

【知事】次は、「都庁インターンシップ2015」についてお知らせいたします。
 東京都では、学生の皆さんの就業意識の向上と、都政への理解を深めることを目的として、例年、都庁インターンシップを実施しています。今年度も学生に都庁の「現場の魅力」を知ってもらうために、89の職場を実習部署として、「都庁インターンシップ2015」を8月に実施いたします。オリンピック・パラリンピック開催準備をはじめとして、ダイナミックに事業を展開している都政の躍動感や、都民を支える地道な仕事の大切さを是非体感していただきたいと考えております。
 特に、今回、技術系の現場を数多く実習部署としておりますので、理科系の学生諸君にとって都政への理解を深める良い機会であると考えております。89の職場で実習しますけど、そのうちの59が理科系の職場です。
 本インターンシップは、東京都の職員採用試験に影響を及ぼすものではございませんが、学生の皆さんにとっては都庁の現場を体験する絶好の機会であります。6月1日から募集しますので、是非学生の皆様、応募していただきたいと思います。大学生でも大学院生でも応募可能です。1人でも多くの学生の皆さんに都政の魅力を肌で感じていただきまして、願わくば、将来、都庁の門を叩いていただきたいと期待しております。
 この件は総務局に詳細をお尋ねしていただきたいと思います。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

4 豪州ニュー・サウス・ウェールズ州首相の来都について

【知事】私の方から最後、4番目ですが、5月の19日にオーストラリア連邦ニュー・サウス・ウェールズ州のマイク・ベアード首相とお会いしますので、お知らせいたします。
 東京都とオーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ州は、1984年以来、友好都市関係にあります。マイク・ベアード首相が東京を訪問するのは、昨年4月の就任以来、今回が初めてであります。この機会にシドニー・オリンピック・パラリンピックの経験を学ぶとともに、都市共通の課題解決のための相互協力の可能性などについて意見交換をして、ニュー・サウス・ウェールズ州との関係強化を図りたいと思っています。
 この件は、詳細につきましては、政策企画局に聞いていただきたいと思います。

質疑応答

【記者】幹事社毎日新聞の武本です。幹事からお尋ねします。1点は、本日、日米両政府が米軍横田基地にオスプレイを配備するということを正式に発表しました。沖縄だけに負担がかかることに対する軽減措置ということもあろうかと思いますけれども、一方で、安全性、事故率の高さというのも指摘されていますが、知事、横田基地への配備についてどう受けとめているか、あるいは都として何か対応を考えているか、お聞かせください。

【知事】あの、国からそういう発表がありましたが、都に対してはこれから説明をするということで今お待ちしている状況であります。基本は安全保障政策は国の政策なのですけれども、米軍の運用に際して地元への影響がありますから、それは最大限の配慮が必要だと考えておりますが、まずは具体的にどういう配備計画でどうだということを今から説明するということなので、それを待っているというのが今の状況です。その上で対応したいと思っています。

【記者】公式には今日の夕方お見えになると聞いていますけれども、知事の方に事前に何か連絡とかそういったのというのはなかったのですか。

【知事】全くありません。はい。だから、公式の説明を待つというのが今の立場です。

【記者】幹事からもう1点、全然別件ですけれども、先般、知事が出演されたインターネットニュースだったと思いますけれど、フジテレビで、ラグビーのワールドカップを控えてイギリスに訪問されるやの話をちらっとおっしゃっていたかと思います。その関係で2点、いつどういったスケジュールで行かれて、どういったところを見ていきたいとお考えか。イングランドの方で。それと、率直なところ、オリンピック等と比べると、ラグビーワールドカップは、まだいまいち盛り上がりに欠けるという印象を受けておりますが、2019年に向けてどういったことを都としてやろうとしている、盛り上げに向けてですね、考えていらっしゃるか、お聞かせ願えますか。

【知事】はい。オリンピック・パラリンピックの前の年にやります。それから、今のところ、今から建設される予定の新国立競技場が1つの会場になる。ですから、その翌年のオリンピック・パラリンピックの、いわばリハーサル的な意味も持つということで非常に重要視をしておりますし、それから、イギリスであるとか、オーストラリアとかニュージーランド、こういう伝統的にラグビーが盛んで強いところでない国で初めてやる大会なので、それは非常に、その点でも意義があると思っております。
 アジアの中では日本強いですけど、やはり世界の強豪を相手にすると、まだまだだということなので、是非ラグビーも強くなっていただきたい。
そういうことで、今年の秋にイギリスでワールドカップが開かれるので、私どもとしては、次期開催地として、そこで準備を兼ねて呼ばれているということで、参りたいと思っていますが、秋の議会の日程、その他もありますので、調整をしながら、どの段階で行くかということを今、調整中ということであります。
 主としてロンドンだと思いますが、ロンドンに参れば、これまで、前回参りました時も、随分、2020年大会の準備に対してご協力願っているので、そういうことの都市間の協力を、ロンドンとさらに結びたいと思っております。
 それから、先般の総選挙で、ロンドン市長のボリス・ジョンソンさん、これ、同時に議員でもあります。彼も再選されました。そういうことでもありますので、その後のイギリスの政治状況も含めて、同じ方がロンドン市長、続けられますので、東京とロンドンとのさらなる友好関係を築いていくと、そういうことにしたいと思っています。

【記者】NHKの中島です。都立公園、都立庭園のドローンの飛行を制限したというのを、4月28日から行われていると思うのですが、このタイミングで東京都がこういう対応をとったということは、知事はどういうお考えのもとでやられたのかをちょっと教えていただけますでしょうか。

【知事】あの、都立公園条例で第16条というのがあります。そこに書いてあるのは、「都市公園内では、次の行為をしてはならない。ただし、第1号から7号までについて、あらかじめ知事の許可を受けた場合は、この限りではない。」ということで、要するに危険な、入園者に迷惑を及ぼすようなことはやるなということで、公園利用者に危険が及ぶ行為を、例えばペットの放し飼いをしてはいけませんとか、硬式野球のかたい球ですね、これを使って、当たると大変ですから、そういうことが既に禁止してあるのですけども、いずれにしても、利用者に危険が及ぶ行為はやめるということは書いてあるわけです。
 では、どういう行為が危険行為に当たるかというのを、その時その時に、新しい事態が起これば、それは、これも危険ですよということを言うということで、ラジコン飛ばして、飛行機リモートコントロール、これももともと危ないからやめろということになっているので、首相官邸の屋上にああいうものが落ちてきたということで、あれでどうしようかということだったので、当然、ラジコンと同じですから、あれ、小さな子供たち遊んでいて、ぽんと落ちたら大変なことになります。直ちに、これはもう今のルールに従って、危険を及ぼす可能性がありますのでやめてくださいということを、ポスター張ったりとか、声かけをしたりというようなことはやっているわけなので、何か特別に変わったことやったわけではなくて、今までと同じように、粛々と、粛々とというのは使ってはいけないってことを言ったのですけども、今までと同じようにやってきたということに尽きると思います。

【記者】ちなみに、各指定管理者に対する通知の中で、「当面の間」という文言が入っていたようなのですが、「当面の間」が意図をするものはどういうことなのでしょうか。

【知事】いや、それは今、国の方で、法律でどういうふうに規制するかということをやっています。そうすると、その審議過程において、例えば首相官邸であるとか、そういう、国家の機能の中枢を担っているような建物というのもあるけれども、しかし、やはり、これ、都市公園なんかも、その中に入るのではないかという形で決まれば、条例より法律の方がはるかに上ですから、それで網をかけられれば、もうそれはそのとおりですと言うしかないので、今、国の立法作業を見守っているという意味で、「当面」と、そういうふうにご理解いただければと思います。

【記者】わかりました、ありがとうございます。

【記者】テレビ東京の石井です。すみません。横田基地の件なのですが、オスプレイ配備の件ですが、知事への説明が、公式発表の後ということなのですけれども、安全保障は国の専管事項と、以前から知事はおっしゃっておりますが、これについて、これまで国の説明というのは問題ないとお考えでしょうか。十分なものだとお考えでしょうか。

【知事】報道も含めて、時系列的に見ると、昨日段階で、アメリカから外務省に接受国通報ということで、今言われているように、オスプレイ横田配備ということが通知があったということであります。
 そこから先は、国の方から、関係する自治体に説明をしていて、この、今、2時過ぎの段階では、まだ私のところへ来てないという状況なので、公式発表あって、公式にそれを受けるということなので、どういう説明を国が、具体的にはおそらく防衛省、外務省だと思いますが、やるかということを受けてからの話になると思いますので、それまでは、きちんと聞いてないので、何とも言いようがないと言うしかありません。公式な説明がまだないわけですから、それをひたすら待っているというのが今の状況です。

【記者】日本テレビの久野村です。マグロについてお伺いしたいのですが、マグロを入れるに当たって、試験的に何匹か今年は入れてみるのか、入れられる限り入れるのか、もう発注している数があるのかとか、そのマグロの復活の規模感というのはどれぐらい入れたいというのがあるのかと思いまして。

【知事】私も、そこまで細かくまだ、水族館の担当者に聞いてはいないのですけれども、要するに、ポイントは、一番最初、とにかく相当なことがあっても死なないような強い種類から入れていくということで、今の段階で、アカシュモクザメとタカサゴで死んでない。それで、だんだんマグロに近づけていって、まずマグロに似た、次のハガツオというサバ科を入れる。もう一遍同じサバ科の、今度、スマというの、これも非常に似ている種類を入れる。そして、いよいよマグロを入れるので、これも何匹というのは聞いてないのですけども、いずれにしても、これらと一緒に回遊させながらやっていくということで、ここまでうまくいっているので、私の希望的観測ですけど、30尾ぐらい入れて、うまくいってくれば、それ、餌やっていけば、だんだん大きくなっていくので、それで問題なければどんどん増やしていこうと思いますので、早ければ、夏休みぐらいには、みんな、子供たちが来て、「あ、マグロ泳いでいるな。」、「また泳いでいるな。」という状況にしたいと思っています。
 細かい点は、建設局にお尋ねいただければ、水族館の係が説明したいと思います。

【記者】時事通信社です。すみません。オスプレイに戻るのですが、これから正式な国の説明があるということではあるのですけども、現時点で、結局、沖縄の嘉手納ではなくて、横田が選択されたわけですけども、知事としては、沖縄の負担軽減には、どこかの自治体が受け入れなければいけないということで容認されるのか、それとも、やはり、騒音とか、危険性の問題が指摘されているので反対のお考えなのか、今の時点ではどちらなのでしょうか。

【知事】まず、米軍の場合ですけども、これは日本の自衛隊の場合もそうでしょうけども、どういう装備をどこに置く、飛行機でも船でもいいんですけども、それは1つの軍事的な理由づけがあってやっていると思うのですが、それ、まだ聞いていません。ですから、今聞くところによると、沖縄、MV-22。これは海兵隊の仕様です。今度来るだろうというのはCV-22で、空軍の仕様なのです。だから何に使うのですかということがわからなければ、どこの基地の代替とか、どこの基地をそれで軽減するという話もできないので、まず説明を聞かないといけないと思います。ただ、自治体の長として申し上げることは、そこに東京都民が住んでいるわけですから、整備不良で機体が落ちて事故になったりとか、よくありますけど、部品が落下したりと、こういうことがあっては困りますから、運用法について、それはしっかりとやってもらうということを、申し上げるしかない。基本的には、何度も申し上げますけれども、国の安全保障政策ですから、これは第一義的に日本政府が責任を持ってやることであって、私どもとしては、その説明をまず聞いて、そして東京の、都民の生命と安全を守るという立場から、申し上げるべきことはしっかりと言っていくと、その立場であります。基本的には。まずは説明を聞きたいと思っています。

【記者】日刊スポーツの柴田です。お世話になっております。日本動物園水族館協会が世界協会から会員資格の停止の通知を受けた件なのですが、4つ、動物園、水族館、都はお持ちですけれども、おそらく、日本協会から太地町の追い込み漁のイルカを入手、これからすることをどう思うということの打診がまもなく来ることになっていまして、太地町の漁をやめる、やめないというのは、これはもう、全然議論は違うと思うのですが、そういうところのイルカを入手しないこと、することを打診されることをどう思うかというか、まだ打診は来てないと思うのですが。

【知事】まず、都立の動物園、水族館について、イルカは飼育しておりません。ですから、これから飼育するといっても、ご承知のように、ものすごい水槽というか、それが必要なので、おそらく私が知っている限りは、これからも導入するということはないと思います。
 それで、今、ちょっとおっしゃっていただいたように、世界動物園水族館協会(WAZA)、そこには上野動物園と多摩動物公園が入っています。今回、WAZAが、日本のJAZAに対して、イルカの追い込み漁が問題だということで言ってきたので、日本動物園水族館協会が、世界動物園水族館協会を脱退するということになると、イルカだけではなくて、いろいろな動物を手に入れる、また、交換するような時に問題が出てくる可能性はあると思いますので、どれぐらいの影響はあるものですかということを、今、我々が加盟している日本動物園水族館協会、さらに、その上の、今ストップ出した世界動物園水族館協会にお伺いをたてて、どれぐらい影響があるものですかということを確認させていただいているというところであります。
 井の頭と、先ほどの葛西臨海水族園は、これは加盟をしておりませんし、今の2つは、あまり海外の動物園、水族館と交換するというようなことはないと思いますので、日本全体を見た時に、この日本動物園水族館協会に150の水族館とか動物園が入っているのですが、かなり影響が大きいと思います。だから、ああいう形での捕獲の仕方が問題ないとすれば、我々の観点から、それをどう説明するかということだと思います。
 だから、今のところ、先ほど申し上げましたように、イルカは飼っていないので、直接イルカとの絡みはないと思いますけど、やはり新しい野生の血を入れないと、繁殖ということから問題なので、若干、今、ご指摘のように、私も動物好きとしては心配しているとこなので、ちょっと今の、世界、そして日本の動物園水族館協会の回答を待っているというのが今の状況なので、できるだけ問題ないように、さらにいろいろな新しい動物も入れられるように、きちんと話合いがつけばと思っております。

(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)


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