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舛添前知事「知事の部屋」

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記者会見

平成27年1月6日更新

舛添知事定例記者会見
平成27年1月6日(火曜)
14時00分~14時29分

知事冒頭発言

1 迎賓施設の整備について

【知事】それでは、皆さん新年明けましておめでとうございます。また、今年もよろしくお願い申し上げます。私のほうから3点ほどございます。まず第1点目です。かねてから検討しておりました迎賓施設の整備についてお知らせいたします。特別名勝、特別史跡に指定されております浜離宮恩賜庭園におきまして、近代日本最初の迎賓施設でありました「延遼館」を復元し、歴史的文化遺産を次世代に継承するとともに国内外から訪れる人をおもてなしする迎賓施設としても活用いたします。そのため測量や発掘調査、設計に必要な経費、約1億円を平成27年度予算案に計上したいと考えております。
 「延遼館」は、江戸期将軍家の庭として360年の歴史を有する文化財庭園に立地していた施設でありまして、この復元は庭園のより一層の魅力向上に寄与いたします。将軍家や皇室が行ってきた鷹狩りをはじめ、観桜会や大泉水周辺の茶屋群等と連携した茶会などを通じ、日本の伝統文化を伝える「和のおもてなし」ができると考えております。「延遼館」は、2020年オリンピック・パラリンピック大会までに完成するよう復元を進めてまいりたいと思っております。
 私も浜離宮を視察しましたし、皆さんも行かれたことがあると思いますけれども、今、何も建物が建っていない所に延遼館というのがありました。これは明治日本において鹿鳴館ができる前の施設であったわけです。アメリカのグラント将軍、グラント大統領ですけれど、この方が来られた時に、時の明治天皇が会談した茶屋があります。今、幾つかの茶屋のうちの、大分復元されておりますので、その茶屋と、今度この迎賓施設ができれば、これはあくまで文化財の復元という形で実現したいと思っています。今後調査を進めますけれど、とりあえずそういう決定をしたということを申し上げておきたいと思います。
 延遼館は、建築面積が約1430平米で、平家造り、木造石張りでした。今ちょっと歴史を言いましたけれど、1866年、幕末ですね、慶応2年、幕府の海軍所施設として着工いたしました。そして明治2年、1869年に近代最初の迎賓施設「延遼館」として竣工いたしました。今申し上げましたように明治12年、1879年に元米国大統領グラント将軍が滞在なさったということであります。そして、その5年後の明治17年、宮内省の所管となりまして、明治23年、老朽化により解体された。
 ということは、鹿鳴館で迎賓を行うようになったということなので、そういう非常に歴史のある建物でありますので、浜離宮はご存じのように都心の非常に良い場所にあって、しかも舟運、船で豊洲、有明、競技場がある施設に行けますので、上手に完成できれば、競技をご覧になった方々、VIPの方々、船でこちらにお連れして迎賓ができるというようなことになると思っておりますので、とりあえず決定しましたことをお知らせいたします。

2 水素エネルギーシンポジウムの開催について

【知事】2点目、これは水素エネルギー関連ですけれども、水素エネルギーに関するシンポジウムを来月の2月3日に都庁で開催いたしますので、お知らせいたします。皆さんご承知のように、昨年末には世界に先駆け、燃料電池車が販売されました。そして、水素社会の幕開けということになりましたけれども、水素エネルギーの普及には、「水素」について都民に正しく理解していただくことが非常に重要であります。そのため、普及啓発の第一弾としてシンポジウムを開催しまして、水素エネルギーの将来性、安全対策などを正確かつ丁寧に情報提供していきたいと考えております。
 当日は、私も冒頭で挨拶いたしますが、都の水素戦略会議の座長であります一橋大学大学院の橘川武郎教授に基調講演をいただく予定となっております。加えまして、「水素エネルギーの利用と安全」、「水素エネルギーが普及した東京の将来像」について専門家の方々にお話しいただく予定にしております。
 また、水素の最先端の技術開発に取り組んでおります企業や近隣自治体、関係機関とも連携して安全対策などのPR映像を放映するブースの設置、パネル展示、先月市販された燃料電池車等の展示を予定しております。是非多くの都民の皆様にお越しいただきたいと思っております。
 今後とも、国や九都県市、民間事業者などとも連携しながら普及啓発を行い、水素社会の実現に向けた機運の醸成に努めてまいりたいと思っております。詳細は環境局に聞いていただきたいと思います。場所は都議会議事堂1階の都民ホールで行います。定員300名で申込多数の場合は抽選といたします。今申し上げました様々なブースも設置したいし、燃料電池車の展示もやりたいと思っております。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

3 ふくしま大交流フェアの開催について

【知事】それから、3点目です。これもイベントですが、「ふくしま大交流フェア」の開催についてお知らせいたします。都では、東日本大震災や原発事故等により大きな被害を受けている福島県の早期復興を図るために「ふくしま・東京キャンペーン」を展開しております。このキャンペーンの一環としまして、福島県と共催で1月12日に東京国際フォーラムにおきまして、「ふくしま大交流フェア」を開催いたします。このフェアは福島の魅力と元気を発信し、福島と東京、そして全国の皆さんとをつなぐことを目的として開催するものでありまして、福島県内から約100団体が参加いたします首都圏最大のイベントであります。特別ゲストとしまして、福島県内でスポーツ指導を盛んに行っております有森裕子さんと福島県知事とのトークショーや、「フラガール」による特別公演、福島県のご当地グルメブースなど、ご家族で楽しめる内容となっております。また、あんぽ柿や福島県産のお米など、美味しい食べ物もたくさん揃っております。あんぽ柿は、昨年度より放射性物質の検査を全量実施し、安全が確認されたことから出荷を再開したと聞いております。私もこの年末、正月食べましたけれども、大変やわらかく美味しいと思いました。是非皆さんもご賞味いただければと思います。
 このような福島の魅力が詰まった「大交流フェア」を通じて、都民の皆様に福島を身近に感じていただき、一人でも多くの方が福島を訪れるように願っております。この件の詳細は総務局に聞いていただきたいと思っております。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】ありがとうございます。今月から幹事を務めます朝日新聞の歌野です。よろしくお願いします。新年、冒頭のですね、まず、今年最初の定例会見ということでですね、お尋ねしたいんですけれども、既に職員向けの挨拶等々でですね、1年の抱負を述べておられますけれども、改めてですね、都民向けにですね、どんな1年にされたいかということをですね、まず第1点、お尋ねいたします。

【知事】もう年が明けましたので、2020年のオリンピック・パラリンピックまで、もうあと5年しかありません。これは国家的大事業ですし、都民全員が協力しないと成功しませんので、是非皆さんの協力をいただいて、様々な点から気配りをし、諸外国の方のおもてなしをきちんとできるように準備を進めたいと思っております。そのためにも、いつも申し上げますように、この2020年というのはあくまで通過点であって、それから先、さらに輝かしい東京、そして日本、これを築き上げていかないといけない。そういう大きなグランドデザインを描いていきたいと思いますので、都民の皆さんにも、その壮大な夢、グランドデザイン、これを描く作業に是非ご参加いただきたいと思っております。
 それから、昨年を振り返りますと、様々な自然災害を含めて、問題が起こりました。直下型大震災ということの想定もされておりますので、防災ということにも全力を挙げていきたいと思っております。そして、何よりも世界一の街東京にするのだということで、あらゆる観点から、この点について努力をしたい。あらゆる観点と申し上げますのは、やはり経済的に豊かでないといけません。先ほど水素エネルギーに関する話を申し上げましたけれども、水素の話にしろ、国際金融センターの話にしろ、創薬拠点づくりにしろ、やはり、東京が日本全体に先駆けて元気になって、富を生み出していく、そういう街にしたいと思っております。そして、何よりも、日々の生活を皆さんが本当に豊かに感じられるようにしないといけない。そういう意味で社会保障、医療、介護、子育て、そして雇用の安定と、こういうことにも全力を挙げていきたいと思っております。
 そして、オリンピック・パラリンピックというのは、スポーツだけではなくて、やはり文化、文明、こういうことを考えないといけない。昨年は、競技施設の見直しを始めて様々なスポーツ関連の仕事に相当のエネルギーを割かざるを得ませんでしたけれど、今年はできれば、文化の方ももう少し花を咲かせる方向で努力をしたい。それとともに、オリンピック・パラリンピックと言いながら、パラリンピックの準備は遅れていますので、これは本当に心のバリアフリーを含めて、障害を持った方々、皆年をとってくれば老化現象である程度いろいろな所に障害が出てくるのはしようがない。そうするとやはり、本当に皆に、障害を持った方にも健常者と同じように生活できるような優しい街づくりというのは必要なので、パラリンピックの成功ということにも全力を挙げたいと思っています。幸い、明るい兆しもたくさん出てきていますので、そういう明るい兆しをさらに現実のものにしていきたいと思っております。

【記者】続きまして、迎賓館の延遼館の復元についてなんですけども、かねて、設計図を探すということでおっしゃっておられたんですけども、設計図が見つかったということでよろしいのかどうかということと、その競技を見た方が浜離宮のほうに寄ってということでおっしゃっておられたんですけども、VIP向けっていいますかですね、都民とかの、一般開放とかですね、どういうふうにお考えかどうか、そのあたりをお願いします。

【知事】写真が残っていまして、外の正面から見た時にこういう建物だというのはありますので、外は比較的簡単に復元できると思います。中については、いろいろ図面を探していますけれど、完全に見つかっている訳ではありません。しかし、あくまでも文化財なので、文部科学省、文化庁、こういうところと緊密な協議をしながら、あくまで文化財の復元だと、そういう形でやっていきたいと思っています。したがって、総額幾らかかるかとかいうのは、まだわかりません。どういう設計にするかもわかりませんが、取り敢えず、27年度予算で1億円を計上して、そういうことの調査をまず始めたいということです。
 それから、もちろん迎賓ですからVIPの送迎も必要なのですけれども、しかし、あの庭園は皆に開放されていますので、都民が利用する施設としても十分活用できるように考えていきたいと思っています。

【記者】日本テレビの久野村です。迎賓館について、今までいろんなところを視察されてきて、お伺いもしてきたんですけど、改めて、東京都として都らしい、何か、どういう迎賓館にしたいかっていう構想をお伺いしてもよろしいでしょうか。

【知事】国の迎賓施設は赤坂離宮と京都で、これも視察しました。外国の方から見ると、日本文化の良いものが集まっているという意味ではやはり京都だろうと思いますので、そういう意味で、少なくとも浜離宮という素晴らしい庭園を使うということは、あのお庭に建つだけで、日本文化の中にいる訳です。今ご質問があったように、中をどうするかということは、これは全ての図面が見つかるかどうかわかりません。そういう意味で、外は文化財ですから、そのまま復元しないといけないですれけど、中に入ると、例えば同じ部屋を一つつくるにしても、江戸の匠がいますから、匠の技でこういう襖を作れるのは日本人しかいないとか、こういう檜で張った板の間というのは日本人にしかできないというのは、いくらでもできると思うのです。東京にも素晴らしい職人がたくさんいますので、皆の力をそこに結集して、日本文化の一番良いものを持ってきたいと思っております。場所的に、浜離宮の中につくるというだけで、私に言わせれば、日本文化を発信するという基本的な目的は、8、9割方は適ったような気がしますから、建物については今言った方向で検討していきたいと思っています。

【記者】読売新聞の山村と申します。延遼館の関係なんですけれども、延遼館は確かですね、石造りで、どちらかというと和洋折衷というか、洋風の様式が強い要素になってると思うんですが、和のもてなしということと、さっき、知事おっしゃったんですけれども、そのあたり、どう整合性をとっていかれるんでしょうか。

【知事】今申し上げましたように、幸か不幸か、全ての図面が出てきている訳ではありません。私も写真を確認しました。それで、場所がどこに建っていて、どれぐらいの広さかはわかっていますが、中の細密についてはほとんど図面がないと思います。したがって、そこは文化庁のご指導の下に、新しいものをつくるという観点でなく、あくまで復元という概念で許される中で、今申し上げた和のもてなしが十分できると思っておりますので、そういうことができるという判断の下、ここに決めたと思ってください。

【記者】NHKの中島です。知事、就任から、迎賓館については各地を視察してらっしゃったと思うんですけども、民間の施設を使うことも検討の一つの選択肢としてあったと思うんですけども、それを選ばなかった理由は何でしょうか。

【知事】民間の施設で、一番簡単なのはホテルがあったり料亭があったり、東京にも素晴らしい庭を持っているところがたくさんあります。だけど、やはり東京都として、オリンピック・パラリンピック開催都市として、自前の迎賓館をきちんと持って公的に迎えるということが非常に必要なので。というのは、我々が先方にお呼ばれした時も、例えば中国の北京に行った時は北京の公的な迎賓施設へ迎えられました。そうすると、やはり格が全然違うのです。おもてなしをする時に、公的な東京都の迎賓施設へ迎えるというのは、公式な賓客として迎えるということになる。気持ちは一杯こもっていても、民間の施設を使ったということになると、相手からすると少し格が下がったことになります。私たちが行く時も同じことなので、そういうことを考えたときに、やはりこれだけの、世界第4位の都市で、きちんと自らのものを持っているということの意義はあると思っています。そういうことも念頭にありますし、例えばある賓客が二日間おられる時は、一日目はここの迎賓施設でお招きする。しかし、二日目は趣向を変えて、民間のレストランとかホテルでやるというのは十分あり得るし、ここも人数によって、たくさんの方を一時期に迎賓しないといけない時は、日が高い夕方にカクテルパーティーをそこでやって、そこから先は大きな人数の食事ができるようなところに移動するということがあると思いますけれども、やはり私が国会議員時代を通じて外国にお招きいただいた時に、一番正式にお迎えしていただくというのは、やはりそれぞれの主催者の公的な迎賓施設であるので、そういう意味であります。

【記者】はい、あと、先ほど読売新聞の質問に答えていらっしゃったと思うんですけれども、復元という形でとおっしゃっていましたが、図面がない以上、ある程度オリジナリティーが出てきてしまうことも文化庁が認めればやっていくということなんでしょうか。

【知事】それは今からの協議でありますが、文化庁の方々も非常に良く理解をしていただいていると確信しております。

【記者】日本経済新聞の舘野です。来年度予算、昨日から知事査定始まってますけども、知事が一から編成する初めての本格予算ということですので、率直な感想をまずお伺いしたいのとですね、もう一つ、去年秋に予算、始まるときにですね、スクラップアンドビルド大胆に進めて、前年踏襲をやめてということを強調しておられましたけども、その辺の進捗というか実際の状況はどうかというところをお伺いできますでしょうか。

【知事】予算につきましては、今日もこの後すぐ知事査定をやりますので、査定をやって、正式に決まった段階で、今の舘野さんのご質問を含めて答えをしたいと思っています。いずれにしても、昨年は極めて異常な状況で、私が知事に就任した時にはもう予算が決まっていたというのは、ちょっとこれは困ってしまいます。今年はその意味で、前の議会で補正を組んでいただきましたけれども、その補正も含めて新しい予算編成だということでありますし、スクラップアンドビルドもきちんと決まれば数字を申し上げますけれど、ものすごい数の新しいスクラップアンドビルドができたと思っております。

【記者】MXテレビの風戸です。オリンピックの競技施設の件で伺いたいと思います。先月なんですが、2020年に向けて八王子市がですね、自転車のロードレースの誘致を組織委員会に申し入れました。かねてから多摩振興ということでおっしゃってた知事だと思うんですが、この動きをどのようにご覧になってますでしょうか。

【知事】いろいろな方々がご提案なさる、いろいろな市町村がなさるというのは大変結構ですけれど、最大の問題は、誰がどれだけのお金を出すかということに尽きる訳であります。もう2月まで時間が迫っております。そういう中で、組織委員会の森会長にしろ私にしろ、現実的な、財政的な要因、その他の要因もしっかりと踏まえないといけないと思っておりますし、昨年12月のIOCの方針転換もそこにあると思いますので、いろいろな提案は歓迎しますけれども、プラスマイナスを含めて厳しい態度で、予算ではないですけど査定せざるを得ないと思っています。

【記者】武蔵野の森を今ゴールにしている訳ですけれども、八王子市という立地については、国体でですね、このロードレースやった実績はあるんですが、この八王子市という立地についてはどのように思いますか。

【知事】基本的に30分という時間距離ですけれど、30分という時間内に行けるということが大前提なので、そうでないと分散したりホテルをつくったり、ホテルに泊めたりしないといけないので、そういうことのコストということもあります。多摩の振興は振興で、これはずっと続けていきますけれども、東京都だけで決める訳ではありません。全体的な最終的なことは組織委員会がお決めになる訳ですから、そこと諮りながらだと思います。

【記者】共同通信の船木です。延遼館に関連する質問なんですけども、こちらの施設に関しては宿泊施設というのは、まず、付随させるのかというのが一点と、あと、あくまで復元ということなんですけども、知事の考えとして、どういった施設を内部にあればいいなと考えてらっしゃるのか、その辺のところをお願いします。

【知事】これも、今から調査検討して、場合によっては宿泊施設もつくるかもしれないしつくらないかもしれないというのが、今の答えようとしてはないかと思います。ただ、赤坂離宮の運営を見てもわかりますけれど、宿泊施設までやるということは結構大変なのですね。どういうルールでやるのかということを含めて、泊まる方も国家元首クラスのVIPになると御付きの方がものすごい数来られます。率直に言って、それだけの方を全てお泊めして、ケータリングやるなら別ですけれども、それだけの方に食事の手配までするというには、私の感想ですけれど、この延遼館は狭過ぎるという感じがします。その点も含めて、今後の検討課題です。

【記者】東京新聞の北爪です。昨年の11月に国立市でシェアハウスに住んでいるシングルマザーの女性が、同じ家に住んでいる独身男性と事実婚というふうにみなされて、児童扶養手当などを支給停止されるということがあったんですけれども、その件に関してちょっと三点ほど伺いたいんですが、市が支給停止を決めた何か背景に、都の見解に従って、同じ住所の男女は事実婚と見做すと、そういう風に説明してるようなんですけれども、こういったケースというのは、他にもあると思うんですが、これまで都としては、そういう市町村からの照会などがあった場合に、どういう風に対応されてこられたのかという点が一点とですね、あと、今日の午前中の厚生労働大臣の会見で、この問題に関して大臣が、一緒に、この国立市のケースで、一緒に住んでるからということだけで、今回の場合、その生活実態が本当に事実婚かどうかということを精査しないといけないだろうと指摘されて、精査が必要だという考えを述べられたそうなんですが、知事ご自身はこのケースに関してどのようにお考えになるかという点が二点目です。
 で、この背景に、1980年に当時の厚生省の課長通知というものがあって、事実婚を判断する基準というのがあるそうなんですが、事実婚を判断する基準、当事者同士の同居、あと社会通念上、夫婦としての共同生活がある場合に、それ以外の要素について一切考慮することなく事実婚として取り扱うという規定だそうなんですけれども、その規定に関しては、今日は大臣は今すぐに直さなければならないという感じは持たないとおっしゃったそうなんです。で、今後、こういう大臣の今日の指摘、または見方を受けて、都としては今後どのように対応していかれようとお考えかという点が三点目です。

【知事】今の件は、私も報道を通じてそういうことがあったということは知っております。ただ、細かい内容について、私自ら精査してもいませんし、担当からも聞いておりませんので、間違っているといけないので、これはまた話を聞いた上で判断をいたしますけれど、簡単に今の思いを言いますと、いろいろな生活の実態というのはその時代時代で変わってきているし、住宅のあり方も変わってきているので。1980年の課長通達であるとするなら、もうそれは30年以上経っているということなので、厚生労働省を中心に、こういう問題をどう見るかというのは、有識者を集めて懇談会でもやっていただいて、そういう中に我々も参加させていただいて、現実に東京都で起こった問題ですので、そういう形で見直すべきは見直すということで。現実にそういう生活をなさっている方が、虚偽で申告しているのなら別だけれども、あまりにも不利な取扱いになっていて、社会常識から見てこれはちょっとおかしいということであれば、やはり検討し直すということで良いのではないかと思いますので、もう少し情報を入れてみたいと思っています。
 それでは、時間になりましたので今日のところはこれで終わらせていただきます。
 また週二回のペースでやっていきますので、皆さん方も健康に注意されて、是非一年一緒に頑張っていきたいと思います。ありがとうございます。

(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)


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