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舛添前知事「知事の部屋」

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記者会見

平成26年10月21日更新

舛添知事定例記者会見
平成26年10月21日(火曜)
14時00分~14時22分

知事冒頭発言

1 ラグビーワールドカップ2019の開催都市への立候補について

【知事】まず第1点目ですけども、2019年に日本で開かれますラグビーワールドカップにつきまして、開催都市として正式に東京が立候補することといたしましたので、お知らせいたします。
 ラグビーのワールドカップは、オリンピック・パラリンピック、サッカーワールドカップと並びます世界的なスポーツの祭典でありまして、東京での開催は、スポーツ都市東京を世界へアピールするとともに、都民のスポーツへの関心を高める絶好の機会となります。
 東京オリンピック・パラリンピックのメーンスタジアムであります新国立競技場が会場でありまして、2020年大会に向けて、大会運営ノウハウを蓄積することができます。また、ラグビーワールドカップには多くの外国人観光客が来日すると想定されておりまして、東京開催に伴う都内の経済波及効果は約866億円と見込まれております。さらに、東京を起点として全国の各都市で行われるラグビーワールドカップをPRし、盛り上げることができます。
 このように、ラグビーワールドカップを東京で開催することは大きな意義がありまして、本日、ラグビーワールドカップ組織委員会に申請書を提出し、開催都市として立候補するものであります。
 詳細につきましては、オリンピック・パラリンピック準備局に聞いていただきたいと思います。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

2 東京圏国家戦略特別区域会議における東京都都市再生分科会の設置について

【知事】それから、もう1点ございます。本日、国家戦略特区の都市再生プロジェクトのスピードアップを図るため、区域会議の下に「東京都 都市再生分科会」を設置しましたのでお知らせいたします。
 先般、10月1日の東京圏区域会議におきまして、「区域計画素案」をつくり発表しましたが、ここに、東京都としては、都市計画法等の特例措置として、10地区の国際的ビジネス拠点プロジェクトを盛り込みました。今後、これらのプロジェクトを間髪入れずに実現させていくために、本日、東京都、民間事業者の提案によりまして、区域会議の下に、「東京都 都市再生分科会」を設置いたしました。
 メンバーは、内閣府、国土交通省、東京都、関係区、民間事業者により構成されております。このように、関係者が一堂に会することから、プロジェクトごとに事業者が抱える課題の対応方針が事前に共有できまして、スピードアップが期待されます。第1回は本日夕方に開催しまして、来年2月の東京都都市計画審議会への付議対象候補であります「竹芝地区」、「虎ノ門四丁目地区」について審議を行います。今後も、「大手町一丁目地区」、「虎ノ門一丁目地区」について、年内を目途に開催するなど順次展開していきたいと思っております。
 この点に関します詳細は、政策企画局に聞いていただきたいと思います。

質疑応答

【記者】ありがとうございました。最初に幹事社のほうから質問させていただきます。共同通信の馬場です。よろしくお願いします。
 ラグビーのワールドカップなんですけれども、先日、ワールドカップの組織委員会が開催都市の自治体にですね、財政負担を求める意向を発表しました。自治体の規模によっては、何かそれなりの金額を示してくると思われるんですが、それについての知事の考え方を教えてください。

【知事】その点につきましては、ラグビーのワールドカップ組織委員会からまだ正式な、幾ら負担しろという依頼は受けておりません。いずれ分担金を求めるという意向は聞いておりますけれども。したがって、それが来て考えたいと思っていますが、いずれにしましても、収支が黒字化できるように、頑張って合理的な運営を組織委員会にやっていただくことを期待したいと思います。

【記者】それから特区についてなんですけれども、先日、都内で9区追加指定を提案したということですが、今後なのですけれども、都内全域に広げていく考えを、知事、お示しされていると思うんですが、スケジュール的なものとか、頭にありましたらお願いしたいんですけど。

【知事】これは、あくまでも上から主導ではなくて、下からの機運が盛り上がるということが必要ですから、その地域の方、これは島しょ部であっても、多摩地区であっても、東京都のどこでも良いのですけれども、こういうプロジェクトで規制緩和をやってもらってやりたいという地域の方々が手を上げる。まちづくり協議会とかエリア協議会というのを組織なさって、その上で、それは結構ですねということでつないでいきたいと思っています。こちらが主導してどの地区やれ、八王子どうしろとか、伊豆大島どうしろと、こういう形ではないのだろうと思っていますので、下からの声を待ちたいと思っています。

【記者】時事通信の中平と申します。ワールドカップの件なんですけれども、新国立新競技場を使うということなんですが、建設の予定が最初の予定よりもかなり遅れてきています。そのことに関して、立候補のときに懸念はなかったでしょうか。というのと、あと、本日、組織委に提出しますとおっしゃったんですか。まだしてないで大丈夫ですか。これからするで大丈夫ですか。

【知事】まず国立競技場のことにつきましては、これは我々の管轄する話ではないので、スポーツ振興センターのほうがやらないといけないので、これはもう着々と進むということを前提にやっています。当然、1年前のラグビーワールドカップには完成しているという前提で全て動いています。その前提が生きているということです。
 それから、これはオリパラ局に正確に聞いてもらえば良いのですけども、今日提出したと過去形でも良いのですかね。

【事務方】今日の日付で。

【知事】今日提出するということなので、1、2時間の差はあるかもしれませんけれど、今日付けで正式に提出と。だから、お書きになる時は、「今日提出した。」で、過去形で結構だと思います。

【記者】MXテレビの朝倉と申します。安倍政権の女性閣僚の辞任についてお伺いいたします。後任が決まったということで、改めてお伺いしたいんですけれども、まず一連の動き、知事、どういうふうにごらんになったかということ。
 それから、今回の辞任の理由というのは性別と全く関係がないということを前提とした上でお伺いしたいんですけれども、安倍政権の今回のつまずきというのが男女共同参画、そして女性幹部登用を掲げてらっしゃる知事の考えに何らかの影響があったかどうかということをお伺いしたいと思います。

【知事】この辞任に至る一連の動きですけれども、まず率直な感想を言えば、いろいろな報告書、政治資金の報告書を出す時は、基本的なことはしっかりと皆でチェックするはずなので、ちょっとそのチェックの仕方が杜撰だったのかなという感じがしております、まず小渕さんの件については。
 松島さんの件について言うと、これも基本的な問題なので、私は選挙の時に、参議院の選挙、真夏ですから、暑いですから、うちわ的なものを、真ん丸の形で、中に穴くり抜けてやりました。
 私が知っている限りでは、おそらく本格的にこれを使ったのは私が初めてだと思います。その時に、きちんと総務省の選挙の担当の所に持っていって、これで使えますかと。もちろんしっかり政策を書いているのですよ。ほとんど裏表、政策なのですけれど、もちろん私の写真が入っているから私のものだとわかる。中に指をこう、わかりますよね、指入れて、こうして。今はもう、いろいろな店の宣伝でも、駅前で配ったり皆やっていますけれども、あれを最初にやった時に、ちゃんと許可を得て、これなら大丈夫だということで、それで印紙を張って、選挙のビラとして配っているわけです。ですから、印紙の枚数、ちゃんと印紙を張る欄もつくって、そこに張らないとこれは違反ですから。そういう形でしか配っていないので、完全に合法であるかをチェックするのです。
 だけど、夏祭りだというのは、選挙ではないと思いますから、選挙の法定ビラでもないので、自分の選挙区において、ああいうものを配る時は相当慎重にやらないと、わかりやすい言葉でいうと買収したことになりますから。だから、そういう基本的なことはやはりしっかり政治家はやらないといけないと感じました。
 それで、鳴り物入りで女性閣僚ということで出てきて、女性に優しいというか、女性が輝ける、そういう社会をつくろうということでしたけれども、5人のうち2人がお辞めになるというのは、かなり大きな打撃だと思いますし、逆にこういうことで、性別云々ではないですけれど、結局、女性は駄目みたいな雰囲気になってもこれは困るなと思っています。宮沢新大臣は男性ですけれど、上川大臣は私も一緒に大臣、閣僚をやったことがありますので、良く知っていますので、彼女にしっかり頑張ってもらいたいなと思っています。

【記者】毎日新聞の武本です。2点ありまして、1点はですね、知事、ごらんになっているかどうか、私も活字でしか見ていないんですけど、昨日、ヘイトスピーチで問題になっている在特会の会長とですね、大阪の橋下市長が激しい、何というか、議論というか、口論というか、なったように、私も活字でしか読んでいませんけれども、そういう情報に接します。もし知事がその、ごらんになっていたとすればですね、ご所見あれば是非伺いたいなというのが1つ。
 それともう1点、全然別件なんですが、26日の日曜日にですね、お台場でトライアスロンの大会があって、たしか知事にも開会式というかセレモニーに来てほしいという案内状を出したように団体の方からは聞いておるんですけれども、当日、大島でたしか追悼式に出られるはずですから、知事はご出席は無理かとは思うんですけれども、何かメッセージとかですね、あるいは、代理の方に行ってもらうとかお考えがあるかどうかお聞かせ願いたいんですが。

【知事】2番目については、今、おっしゃったように追悼式に伊豆へ行かないといけない。そして翌日から外遊ですので、私は出られないということです。その後、どうするかはまだ決めておりません。
 それから、1点目について言うと、記事も見ましたし、たまたまテレビをつけていたら映像も見ました。まあ、あまり見たくない映像でしたね。カメラも回っている。皆さんが見ている。そして、片一方のほうは公人ですから、やはり礼儀作法というか、やはり品格があったほうが良いのではないでしょうか。おまえとかあんたとかいうような言葉遣いというのは、私はあまり愉快な感じがしませんでした。
 それといつも申し上げているように、やはりヘイトスピーチというのは相当問題がある。だから、言論や表現の自由はあるけれども、一つの民族や一つの国家に対してそういう言辞を弄するということは、国際社会が相容れないところであります。皆、ナチスを思い出すのです。ユダヤ人の虐殺というジェノサイドを思い出すので、とてもじゃないけれども、国際社会の受け容れるところではないし、ましていわんや、平和の祭典であるオリンピック・パラリンピックをやろうとする主催都市で、そういう言動がまかり通っておるということは極めて恥ずかしいことであると思いますから、これは都民の皆さん、国民の皆さんに是非そこをしっかりお考えいただいて、法律で規制するとかいう前の問題として、基本的人権を守るとはどういうことなのかということをしっかりお考えいただいて、2020年までにはこういうものが都民、国民の良識で自然になくなっていくと、そういう状況を望みたいと思います。私の所感は以上です。

【記者】新宿区新聞の喜田です。先ほどの小渕大臣との、先ほどの件なんですけれども、現在、辞職ということになりましたが、国会議員までやめるべきだという…。

【知事】大臣、大臣辞任ですね。

【記者】そうですね。それを国会議員、議員としての進退まできわめるべきだという考え方が出ておるわけですね。舛添さんとしては、知事としては、その辺はどういうふうにお考えになりますでしょうか。

【知事】政治家の出処進退は、その政治家が考えれば良いわけでありますし、国会議員でありますから、国会の場できちんと議論をして、国会の中でお決めになれば良いことですから、政倫審に呼ぶにしろ、呼ばないにしろ、それは国会が自発的にそういうことを決めて、そして最後は本人が出処進退を決める。そういうことについて、次、選挙があるわけですから、最終的には主権者である国民がその出処進退について判断すると思っています。私は報道は大体見ていますけれども、自分で調査したわけではないし、自分で収支報告書を1個1個チェックしたわけではないので、そういうことは、まさに国会の場で起こったことですから国会でやっていただきたいと思っています。

【記者】時事通信中平です。何度もすいません。デング熱の関係なのですけれども、先日新宿御苑のほうはもう蚊が出ないということで開かれたんですけれども、代々木公園に関しても、ここ何週間か蚊が捕まらなかったり、陰性、ウイルスの陰性が続いています。どのタイミングで代々木公園を開くべきとお考えでしょうか。

【知事】一つは気温が15度という、これより低くなると生息出来ない筈なので、朝晩はもう寒いですよね。それ以上下がっている所がある。だけど、まだ今日も昼間は22度くらいあるのでしょうか。そういう状況を見ながら、そして、蚊を採取してウイルスの有無を見ながらやっていくということで、少し慎重にやっていきたいと思っています。
 これは、データを確認しながらやりますけれど、一つは、絶対安全だというのは気温15度という線だと私は思っていますので、それは検討したいと思っています。
 それから、今のついでで申し上げますと、やはりデング熱だけではなくて、様々な感染症に対する戦いをやっていかないといけないので、今、国際社会がエボラ出血熱で大変な騒ぎになっているので、これが日本に絶対に入ってこないということは言えないと思います。
 ですから、次に厚生労働大臣とお会いする機会があれば、国も都も挙げて、水際作戦を含めてやっておかないと、本当に大変なことになり得ると思っていますので、この前申し上げましたけれど、一方では、あるメーカーの創った薬が効くということなので、こういう創薬というのを頑張ってやっていただくとともに、新型インフルの時、私が対応した時も相当あったのですけれど、防護服の着脱の仕方も相当に注意して訓練しないと、問題があるのです。だから、おそらくアメリカで看護師さんが感染したというのは、そういうプロセスをきちんとやっていなかったので、やはり備えあれば憂いなしで、特に、今言いました2019年のラグビーワールドカップ、それから、2020年も控えていますので、一度国ともきちんと話をして、感染症対策、デング熱も蚊の飛ぶ範囲についてマニュアルを書き替えてもらいましたが、そういうことをやっていっておかないといけないので、今、国際社会がWHOを含めて全力を挙げてエボラ出血熱の抑え込みにかかっていますけれど、これがこれ以上広がると、国際社会にとってものすごい危機になるので、日本としても相当の決意、覚悟で用意しておいた方が良いと、今の話を聞いて思っていますので、この点、また力を入れてやりたいと思います。

【記者】すいません。その関連なんですけれども、厚生労働省がきょう、水際対策の強化を発表しまして、流行国3カ国から帰国した人、全ての人に健康状態の報告を1日2回義務づけるというもので、結構厳しいものなんですが、きょう中に全国の検疫所に通知を出すと言っています。これに対する知事の受けとめと、都はどういった対策をやっていけるのかということをお願いします。

【知事】私が今、申し上げたように、そういう方向で、かなり厳しくやった方が良いと思います。ただ、そこから先、成田に来た方が実は感染していたという時に、どの病院に入れて、どうやるのか。どこか都立の病院で、この前広尾病院を視察した時に放射能についての訓練はやっていましたけれども、おそらくあれよりもっと違った形の訓練をやらないといけないので、それだけの訓練をしたスタッフがいるのか。それから、その患者をどこかの都立の緊急病院に連れていく時に、どの車で運搬するのですかという時に、東京消防庁の救急車を使うのか、どこを使うのか。実を言うと、そこまで細かいマニュアルを作っておかないといけない。
 それで、感染症の時の最前線は保健所です。だから、例えば患者が出ましたという時に、まずどこに行くかというと保健所に行きます。そして、保健所から厚生労働省に入ってくる。もちろん、保健所から都にも入ってくる。
 だけど、やはり行政が区であって都であって国であるという、そこでの連携がうまく行かないといけないので、今どの病院に入れるか。スタッフがいるか。救急車をどうするか。これだけでもすぐ答が出ないでしょう。だから、こういうこともやりたいと思っていますので、国も今言った強化策をしたというのは大変結構です。

(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)


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