
大韓民国(仁川広域市)出張の概要・成果
舛添知事は、仁川アジア競技大会組織委員会からの招待を受けて、第17回アジア競技大会開会式に出席するため、大韓民国・仁川広域市へ出張しました。
2020年東京オリンピック・パラリンピック大会の開催都市の首長として、開会式に出席してきました。翌日には、競技大会初日の競技会場等の視察を行い、東京大会の参考としました。また、日本オリンピック委員会(JOC)主催のJOCレセプションに参加し、アジアオリンピック評議会(OCA)のシェイク・アーマド会長をはじめとするOCA委員や訪韓していた国際オリンピック委員会(IOC)委員等のスポーツ関係者に会い、2020年東京大会の招致活動への協力について謝意を表するとともに、大会の成功へ向けた協力を依頼しました。
出張概要
○期間 平成26年9月19日(金曜)~9月21日(日曜)
○出張人数 15名
○総経費 10,287千円 ※出張者及び経費の詳細はこちら(PDF形式:68KB)
出張先での主な行動と成果
9月19日(金曜)
舛添知事は、19日午前、羽田空港を出発し、現地時間の午前中にソウル・金浦空港に到着しました。
午後から、開会式会場となる仁川アシアードメインスタジアムへ向かいました。
開会式は、K-POP歌手のコンサートや次世代を担う子どもたちによる現代韓国を強調した躍動感あふれる若々しい演出で行われ、アジア各国の国花や世界遺産を紹介するなど「アジアは一つ」というメッセージが強く発信されたものとなりました。
しかしながら、VIPの接遇関係の仕切りや交通アクセスについては、当日のオペレーション変更により、現場がかなり混乱しており、知事は、送迎バスの手配から会場内の誘導まで事前の情報提供がなされなかったことを挙げ、国際競技大会ではあってはならない、東京大会ではしっかりとやらなければいけないと語りました。
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満員の開会式会場 |
9月20日(土曜)
午前中、独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)がロンドンオリンピック以降、現地に開設しているマルチサポートハウスを訪問しました。マルチサポートハウスでは、家族との面会スペース、トレーニングルーム、メディカルケア等の最新設備の提供のほか、栄養面を重視した日本食の提供、体調管理相談、用具のメンテナンスなど、日本選手団のコンディションをサポートする体制を視察し、遠く離れた地でも、最先端の技術で選手を支援する体制が整っている様子を確認することができました。
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マルチサポートハウス受付 | 説明を受ける知事 |
その後、仁川広域市庁舎を訪問し、仁川広域市長・劉正福(ユ・ジョンボク)氏と面会しました。
知事から、今回の仁川アジア競技大会開催に関する財政面の努力について伺ったところ、就任直後の劉市長も会場の後利用については問題意識を持っており、新設施設に投じたコストの問題とともにその後利用と、大会後の管理について議論することができました。
また、都市計画や経済、金融などお互いの都市に共通する課題についても意見交換を行いました。
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劉正福市長と握手する知事 | 劉正福市長との面会 |
午後は、松島(ソンド)という経済特区に建てられたウエイトリフティング競技会場を視察しました。
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ウエイトリフティング会場 | ウエイトリフティング会場を視察する舛添知事 |
夕刻からは、JOCレセプションに出席し、訪韓していたトーマス・バッハIOC会長、OCAのシェイク・アーマド会長ほか、数多くのIOC委員、OCA委員と挨拶を交わすことができました。次期アジア大会の開催国に決まったインドネシアのIOC委員とは、国際的な競技大会の開催を控える国同士、協力をしていこうという話をしました。
また、1964年東京オリンピック・パラリンピック50周年祝賀会に出席するため、来日を予定しているナイジェリアのIOC委員からは、50周年のお祝いの言葉をもらうなど、スポーツ関係者との交流は、非常に実りあるものとなりました。話をすることができた関係者は、皆快く2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の成功のための支援を約束してくれました。
9月21日(日曜)
午前中には、ソウル・金浦空港を離れ、午後に羽田空港に帰着しました。