ロンドン・マン島出張
出張の主な目的
(1)島しょでの一般道路を使用した日本初のオートバイレース開催に向け、マン島を訪問 (2)東京都とロンドン市が直面する課題に共同で取り組む政策提携協定を結ぶため、ロンドンを訪問 (3)2016年夏季オリンピック大会の東京招致に向けた戦略にいかすため、2012年夏季オリンピック大会開催予定のロンドンを訪問
出張の概要
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○期間 |
平成18年5月28日~6月3日 |
○目的 |
マン島観光振興施策調査・視察
ロンドン市との政策提携協定締結
オリンピック招致方策等調査・視察 |
○出張人数 |
18人(知事、特別秘書、秘書担当及び報道担当などの職員に加え、島しょの観光振興策(オートバイレース)担当、政策提携担当及びオリンピック招致担当の実務者を、それぞれ当該地に派遣しました。)
なお、三宅村の平野祐康村長と八丈町の浅沼道徳町長も、マン島のみ出張しました。 |
○総経費 |
35,737千円(三宅村々長と八丈町々長は、それぞれの自治体の費用で出張しました。) |
出張先での主な行動
かねてから、一般道路を使用した日本初のオートバイレースの開催に意欲を示していた石原知事は、5月29日、マン島を訪れ、キャッスルタウンにて、三宅村々長、八丈町々長とともに、一般道路でのオートバイレース「プレTT※クラシックロードレース」の開催状況を視察しました。(※Tourist Trophyの略) また同日、首都ダグラスにて、同じく一般道路を使用したオートバイレースで世界で最も長い歴史をもつ、「TTレース」の公式練習の様子を視察しました。知事は視察後、記者に対し「日本のオートバイが世界のマシンをリードしてきたわけでしょう。そういう実績があるのだから、本家の日本がこういうロードレースをやってしかるべきでしょう」、「来年からやろうと思う」と、島しょでのオートバイレース開催に強い意欲を示しました。

プレTTクラシックロードレース
視察の様子 |

TTレース公式練習視察の様子 |
5月30日には、知事は、三宅村々長、八丈町々長とともに、マン島のドナルド・J・ゲリング首相と会談を行い、島の経済活性化方策などについて意見を交わしました。その後、一行は島しょでのオートバイレースの開催に向けた実地調査として、TTレースのコース(一周約61キロメートル)などを視察しました。
5月31日、知事はロンドン市役所にて、ケン・リビングストン市長と会談を行いました。会談では、2012年開催予定のロンドンオリンピックの招致方策や現在の準備状況、開催に合わせた都市づくりなどについて、意見が交わされました。 また、東京都とロンドン市が直面する共通の課題に共同して取り組むために、政策提携協定を締結しました。これにより、都市政策、交通政策、環境問題、治安対策、スポーツ・観光振興、文化交流の6分野について、両都市が協力して施策の推進に取り組むことが合意されました。知事は、会談後、リビングストン市長について「オリンピックを契機に国をもっと大きく動かして、ロンドン再生に努力していらっしゃる。非常に私とよく似た姿勢で、私は強い友人を得たと思っています」と評価するとともに、政策提携に関し「どんどん意見を交換しあって、お互いに世界の代表的な首都として成熟していきたい」とコメントしました。

ロンドン市長との政策提携
協定締結の様子 |
6月1日、知事はロンドンオリンピック組織委員会を訪問し、セバスチャン・コー会長と会談しました。会談では、オリンピック招致に向けた様々な戦略について意見が交わされ、知事から東京オリンピックの施設配置図を示されたコー会長は、「用地取得が必要のない東京の施設計画はすばらしい」とコメントしました。その後、会長の案内により、同委員会の上部フロアから、オリンピックのメイン会場とロンドン市東部を一望しながら、施設配置などについての説明を受けました。会談後、知事は記者に対し、招致キャンペーンやプレゼンテーションについて、「東京の責任で有効なアドレス(演説)をしていきたいと思います」と述べました。 その後、知事はヘリコプターに乗り、上空からロンドン市内を視察しました。知事は、「オリンピック公園」建設予定地(ロンドン市東部の約200ヘクタールを再開発してメインスタジアム、選手村、メディアセンターなどを整備予定)の開発状況を視察するとともに、「ミレニアム・ドーム」や「ウィンブルドン」など、オリンピックで使用される既存施設の位置関係なども確認しました。

ロンドンオリンピック組織
委員会々長(中央左)と知事 |
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