この結果、潮流は概ね南西方向から北東方向へ流れていた。また、島の南部では島の外周に沿って流れていた。これは、広く知られている黒潮のものであると推定できる。流速は概ね3kt以下で、島から離れるにつれて大きくなる傾向があった。また、午後2時40分に南小島の東側で流速6.2ktの潮流を観測したが、他に参考となるデータもなく、正常値かどうかは判明しなかった。 「(別図1)本戦外観および計器センサーの位置」省略 (東京都尖閣諸島現地調査調査報告書 P26) 4 今回の尖閣諸島周辺海域の気象・海象調査により、風の流れや潮流について基礎データを得ることができた。また、尖閣諸島近海の海況については、図書『尖閣研究(上)』に1960年代の調査報告(伊志嶺 安進「尖閣列島海洋調査報告」)が収録されており、調査を計画する上で大いに参考となった。 まとめ -18-
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