東京都尖閣諸島現地調査 調査報告書
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2-4 各種計器およびセンサー位置(別図1を参照のこと) ① 気温・気圧計 ② 風向風速計 ④ 水深計 ⑤ 流向流速計(潮流) ⑥ 天候・波高 3 結果および考察 3-1 尖閣諸島周辺海域における気象 )aPh(圧気)℃(温気50センサーはブリッジの屋根であるコンパスデッキ上に設置。 プロペラ形の羽根をもつ風車型風速計であり、ジャイロコンパスとの連動により風向も同時に計測できる風向風速計を使用。本体はGPSアンテナと同じ船体の中央付近に設置され、海面からの高さは約32m。 ③ 水温計(海水) センサーは船体中央部の船底面に設置。 音響測深器を使用。センサーは水温計と同じく、船体中央部の船底面に設置。 ドップラー流向流速計を使用。センサーは船首部船底面に設置(海面から約5m下)。 ブリッジの3階にある操舵室内から日本サルヴェージ株式会社の船員が目視により計測。 尖閣諸島周辺海域における天気、気温(℃)、気圧(hPa)、風向・風速(m/s)の計測値を別表1に示した。 天気については、曇りを観測した7時10分を除いて、概ね晴れていた。気温、気圧については、その推移を図2に示した。この結果、気温は調査開始から終了までほぼ右肩上がりであり、気圧は1,009hPa前後で推移していた。 風向・風速については、計測結果を図3に示した。図3を作成するにあたり、天気図の表記を使用したため、風速は風力に換算した(換算値は凡例として表示)。なお、午前5時から午前6時までの間の調査地点が日本サルヴェージ株式会社から提供された地図の外側に位置していたため、地図の外側にプロットした。 この結果、午後1時から午後2時までは無風であったが、調査全体としては風力1~3の弱い東風が継続的に観測された。また、魚釣島を2周半したが、時間帯による風向・風速の変化はあまり見られなかった。 ― 22 ―403530252015105:00図2 調査日(9/2)における気温と気圧の推移6:007:008:009:00気温気圧10:0011:0012:0013:001014101210101008100614:0015:00

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