東京都尖閣諸島現地調査 調査報告書
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5 尖閣諸島について 図4 調査に使用した小型船(89号艇) 図5 調査に使用したラバーボート(OOC-11) 尖閣諸島は、南西諸島西端に位置する魚釣島、北小島、南小島、久場島、大正島、沖ノ北岩、沖ノ南岩、飛瀬などから成る島々の総称。八重山群島の北北西約170kmに位置し、東経123度28分から124度34分、北緯25度44分から25度 56分の間に点在する。また、平成24(2012)年3月に「海洋管理のための離島の保全・管理のあり方に関する基本方針」に基づき、内閣官房総合海洋政策本部が久場島と大正島付近の4島の名称を、北西小島(沖縄県石垣市・久場島)、北小島(沖縄県石垣市・久場島)、北東小島(沖縄県石垣市・久場島)、北小島(沖縄県石垣市・大正島)と決定している。 歴史的には、明治18(1885)年以降日本政府が沖縄県当局を通ずる等の方法により再三にわたり現地調査を行い、単に尖閣諸島が無人島であるだけでなく、清国の支配が及んでいる痕跡がないことを慎重確認の上、明治28(1895)年1月、現地に標杭を建設する旨の閣議決定を行って正式に日本の領土に編入することとしたものである。爾来歴史的に一貫して我が国の領土である南西諸島の一部を構成している。 明治29(1896)年には、尖閣諸島で漁業等に従事していた沖縄県在住の民間人に対し、尖閣諸島における国有地借用が許可された。この民間人は、この政府の許可に基づいて尖閣諸島に移民を送り、鳥毛の採集、鰹節の製造等の事業を経営した。最盛期には200名を超える島民が居住したこともあったとされる。 ― 7 ―船名 船舶所有者 総トン数 航行区域 全長 母船 用途 最大搭載人員 14人(船員2、その他の乗船者12) 船名 船舶所有者 総トン数 航行区域 全長 母船 用途 最大搭載人員 8人(船員1、その他の乗船者7) 89号艇 日本サルヴェージ株式会社 5トン未満 遠洋区域(※ 母船から半径1海里以内) 9.7m 航洋丸 交通船兼作業船 OOC-11 株式会社オフショア・オペレーション 5トン未満 近海区域(※ 母船から半径5海里以内) 5.63m 航洋丸(8月13日付) 作業船兼調査船

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