東京都尖閣諸島現地調査 調査報告書
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石垣地方 石垣地方 航洋丸 日本サルヴェージ株式会社 2,096トン (国際総トン数 2,474トン) 遠洋区域(※ 近海区域航行可能) 86.08m 16.2kt(約30km/h) 海難救助船兼引き船 (船員19、その他の乗船者37、旅客0) 図2 調査日の天気図(左図は9月1日9時、右図は9月2日9時) 図3 調査に使用した航洋丸(調査本船) ※ 天気図は気象庁より提供 4 調査に使用した船舶と役割 調査にあたり、日本サルヴェージ株式会社が所有する航洋丸を使用した(図3)。航洋丸は単に現地への移動手段としてだけでなく、沿岸域で詳細を調査する小型船及びラバーボートへの乗換え補助や石垣現地本部及び各艇との連絡調整など調査本船(以下「本船」という。)としての役割を担った。また、周辺海域の気象・海象調査の観測船としても活用した。本船の航跡については後述の総括班による調査報告を参照されたい。なお、調査の実作業を行わない報道関係者が適法に乗船できるよう、予め「旅客定員」の臨時増員を申請し、8月20日付けで変更登録された。 小型船として、航洋丸の搭載艇である89号艇を使用した(図4)。小型船では、環境調査班が水質分析や生物相の観察を、海洋調査班が魚群探知機を搭載して沿岸域の水深測定等を実施した。 ラバーボートとして、株式会社オフショア・オペレーションが所有するOOC-11を使用した(図5)。ラバーボートでは、環境調査班が大気分析のための試料採取を、沿岸調査班が避難港等適地確認を実施した。なお、適法性を担保するため、ラバーボートの母船を他船から航洋丸に変更する申請を行い、8月13日付けで変更登録された。 これらの船舶は連携を保ちつつ並走しながら(本船は、魚釣島南側東部、北小島・南小島間の水深が浅い海域には進入しなかった)、調査を実施した。 ― 6 ―船名 船舶所有者 総トン数 航行区域 全長 巡航速力 用途 最大搭載人員 56人

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