第5章 多摩地域の更なる発展を目指した取組 55⃝ 多摩地域にある大学、研究機関、専門人材、高い技術力を有する中小企業などの集積を生かすとともに、国内外の先端産業やスタートアップとの活発な融合により、多摩を世界有数のイノベーション*先進エリアへ発展させていく。⃝ 中小企業や多様な地域産業において、AI・IoT等の先端技術の活用などにより、多摩地域の稼ぐ力を高め、競争力のある魅力的な産業へと成長させていく。⃝ 多摩産の農産物や多摩産材など、多摩地域は多様な地域資源を有しており、それらのブランド化と魅力の発信などにより、付加価値の高い魅力的な農林水産業へと成長させていく。⃝ 多摩地域には、奥多摩の山々や、高尾山、御岳山、多摩丘陵、狭山丘陵など自然が豊富にあるが、樹林地や農地など身近な緑の減少が続いている。緑の保全を進めるとともに、様々な施策とも連動させながら、身近に緑が溢れるまちづくりを進めていく。⃝ 多摩地域は、多摩川、秋川渓谷、玉川上水、野火止用水、国分寺崖線の湧水など、地域の住民に親しまれている水辺空間を有している。誰もが親しみ、安らぎや潤いを感じながら生活できるまちづくりを進めていく。⃝ 多摩地域においても、エネルギーや資源の大消費地の責務として、再生可能エネルギーの活用やZEV*の導入促進、持続可能な資源循環の推進などにより、ゼロエミッション*東京の実現に向けて、取組を進めていく。産業振興自然・環境〈SDGsの推進〉 持続可能な社会の実現に向けて、多摩地域の振興においても、都、市町村、地域住民や事業者など、多様な主体が連携・協働して、国際目標であるSDGsの取組を推進していくことが重要である。 本プランで掲げる各取組についてもSDGsの17のゴールに紐づけ、SDGsを意識しながら都と市町村等が緊密に連携して共に取組を進めていくことで、多摩地域の持続可能な発展を実現していく。
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