新しい多摩の振興プラン
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 第5章 多摩地域の更なる発展を目指した取組 53⃝  コロナ禍で企業の中にはオフィスの郊外への移転や縮小・分散化を検討する動きもあり、その中で多摩地域も移転先の選択肢の一つとなっている。⃝  Eコマースの増加などにより、大消費地に近接している多摩地域においても物流拠点のニーズがある。⃝  多摩地域は、多様な産業や大学が集積していることに加え、自然に囲まれながら仕事ができる環境があり、さらには都心へのアクセスが良いなどバランスが取れたまちとなっている。⃝  今後も、多摩地域の産業力の一層の強化や道路交通ネットワークの充実など、多摩のポテンシャルをより一層高め発信することで、企業を惹きつけていく。⃝  コロナ禍で社会のデジタルシフト*が加速している。⃝  多摩地域は、今後、生産年齢人口の減少や少子高齢化の進展が避けられない状況である。⃝  また、山林や崖地など急峻な土地を抱える地域や、公共交通へのアクセスなどが不便な地域もある。⃝  5G*・AI等のデジタル技術や自動運転車両・ドローン*を活用するなど、人口減少社会においても生産性の向上や機能的なまちづくりの推進を図り、多摩それぞれの地域課題の解決を目指していく。⃝  コロナ禍で人の移動が一定の制限をされ、遠距離の旅行などが難しい状況となるなか、都心からも近く、自然豊かな多摩地域が、気軽に訪れることができる観光スポットとしてメディアにも多く取り上げられた。⃝  今後も、多摩の魅力を磨き上げ、マイクロツーリズムなど国内観光の需要を喚起し、多様なツーリズムの展開や観光型MaaS*など最先端技術を活用しながら、「新しい日常」におけるスマートな観光のスタイルなどを作り出すことで、多くの人を惹きつけていく。企業立地としてのポテンシャルを活かし、企業を惹きつけていくデジタルシフトの加速を契機に、社会課題を解決していく地域の魅力を磨き上げ、都民や国内外の旅行者を魅了し続けていく

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