52 第5章 多摩地域の更なる発展を目指した取組⃝ 新型コロナは、社会経済活動の制限、外出や移動の自粛など、多摩地域にも大きな影響を与えた。⃝ コロナ禍を契機とした「新しい日常」により、これまでの働き方や暮らし方などが変化し、移住(転居)やオフィス移転などを検討する動きもある。⃝ 新型コロナの影響による危機を乗り越え、このような大きな社会の変化・変革を多摩地域の更なる発展のチャンスと前向きに捉えていく。⃝ コロナ禍で身近な空間レベルでの過密を回避し、安心やゆとりある生活を重視する意識への変化などにより、多様なライフスタイルに対応した取組へのニーズが高まっている。⃝ 時間や場所などにとらわれない柔軟な働き方は、育児や介護などとの両立や、趣味や余暇の充実など、人生の選択肢を増やすことができる。⃝ 今後、多摩地域内において、テレワークやサテライトオフィスの活用を促進するほか、人が自転車を楽しみ、身近に緑を感じ、居心地よく歩きたくなるまちづくりを進めるなど、職住近接で快適に働き暮らせるまちを実現していく。⃝ コロナ禍で人との接触が制限され、リアルなつながりの価値や尊さが改めて再認識された一方で、オンラインなどを活用した地域コミュニティへの参加も見られるようになった。⃝ 多摩地域には、多くの公園や里山などの自然、農業体験のできる農地、地域の伝統文化・芸能、スポーツイベントなども存在する。⃝ リアルとオンラインそれぞれの強みを活かすとともに、リアルとバーチャルのハイブリッドにより、「新しい日常」にも対応した様々な形での居場所の創出や地域コミュニティの活性化を実現していく。新たな時代にふさわしい働き方で、身近で快適な生活を実現していくリアルとオンライン双方の強みを活かし、地域コミュニティを活性化していく新型コロナの危機を乗り越え、大きな社会の変化・変革を多摩地域の更なる発展のチャンスへ方向性1
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