146 第5章 多摩地域の更なる発展を目指した取組 希少種保護柵や監視カメラの設置、「保全活動ガイドライン*」に即した管理を行うためのアドバイザー派遣の実施など、希少種の密猟や盗掘、利用者による踏み荒らし等の希少種対策を2024年度末までに全地域で強化する。 また、生きものに配慮した適切な手入れの促進を図る。 保全地域における東京グリーンシップ・アクション*や東京グリーン・キャンパス・プログラム*、保全地域体験プログラム、高尾の森自然学校*における各種プログラムなど、広く都民等が参加できる保全活動を実施する。 また、保全地域サポーター制度等により担い手の育成を推進する。 林業の低迷等により、手入れが行われず荒廃が進む多摩地域のスギ・ヒノキの人工林において、間伐を行い、林床に光を入れ下草や広葉樹の生育を促し、土砂流出の防止、水源かん養、生物多様性保全といった森林の公益的機能の回復を図り、針広混交林化を目指す。[主な実施対象エリア] ・八王子市、青梅市、あきる野市、日の出町、檜原村、奥多摩町 水道水源林の間伐、枝打等の保全作業等を着実に行うとともに、購入した民有林の効率的な整備に航空レーザー測量などのデジタル技術を活用するなど、水源かん養機能等の森林の持つ機能を高め、安定した河川流量の確保及び小河内貯水池の保全を図る(保全作業600ha/年)。 シカを適正な個体数へと誘導することで、自然植生や農林業の被害を軽減し、人とシカが共存する豊かな森づくりを目指すため、鳥獣保護管理法に基づく東京都第二種シカ管理計画及び実施計画により、モニタリング調査や植生保護柵の設置・管理を実施するとともに、検討会等を開催し、関係局及び市町村と連携してシカ対策を総合的に推進する。 苗木への食害等の林業被害を防止するため、東京都第二種シカ管理計画及び実施計画に基づき、市町村が実施する頭数管理(管理捕獲)を支援する。 また、造林地における捕獲と被害防除の強化について検討と実証を進めていく。保全活動の様子多摩の森林再生事業保全地域における希少種対策の強化 【環境局】都民の自然体験活動の促進 【環境局】多摩の森林再生事業 【環境局】水源林の保全管理 【水道局】シカ管理計画に基づく事業実施 【環境局】シカ害防止対策 【産業労働局】
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