96 第5章 多摩地域の更なる発展を目指した取組 河川や下水道への雨水の流出を抑制する流域対策として、公共施設において貯留浸透施設*の設置を推進するとともに、民間施設における貯留浸透施設の設置を促進していく。 下水道管内の水位情報をリアルタイムに測定する多機能型マンホール蓋を活用して、測定結果を共有することで市町村による効率的な原因調査や対策などを促進する。また、公共下水道における被害軽減のための対策を市町村と連携し検討、実施する。 デジタル技術を活用した樋門*の遠方制御化を実施するとともに、関係市等と連携した樋門の最適な運転方法を検討する。 化学物質を取り扱う中小事業者が東京都化学物質適正管理指針に基づき実施する水害対策について技術的・財政的支援を行う。 必要に応じ、都から市区町村に情報連絡要員を派遣する体制を構築するとともに、情報連絡要員を対象とした研修を実施するなど、制度の実行性の向上及び情報連絡要員の知識の向上を図る。 土砂災害のおそれのある箇所において、砂防堰堤*や急傾斜地崩壊防止施設*等の土砂災害対策施設の整備を実施する。さらに、土砂災害警戒区域内に避難所等が存在する箇所や災害発生箇所において、優先的に取り組む渓流で砂防施設整備の検討を実施し基本計画を策定する。 土砂災害警戒区域等について、土砂災害防止法に基づき基礎調査を実施し、区域指定を計画的に見直していく。 [主な実施内容] ・砂防事業:本宿地区第一沢(檜原村)、西川(奥多摩町) ・急傾斜地崩壊対策事業:長淵一丁目地区(青梅市)、初沢地区(八王子市)、連光寺一丁目地区(多摩市) ・新たな砂防施設整備の検討:43箇所(2030年度) ・土砂災害警戒区域等の区域指定の見直し:2巡目完了(2026年度)3巡目完了(2031年度)河辺町一丁目地区 急傾斜地崩壊対策事業(青梅市)樋門(北多摩一号水再生センター)貯留浸透施設の設置 【都市整備局】雨天時浸入水対策 【下水道局】樋門操作の安全性向上 【下水道局】化学物質流出等防止対策の推進 【環境局】都内自治体リエゾン派遣 【総務局】総合的な土砂災害対策の強化 【建設局】
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