「未来の東京」戦略 version up 2024
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我が国の景気は、雇用・所得環境が改善する下で、緩やかな回復が続いており、令和6年度予算における都税収入は約6.4兆円一方で将来を見据えると、中長期的な財政需要への対応に加え、少子高齢化への対応や熾烈化する都市間競争、都市活動の基盤となる安全・こうした中、都政に課された使命を確実に果たしていくためにも、東京の都市力を磨き抜く大胆な施策展開と持続可能な財政運営を両立していくこ令和6年度予算では、こうした課題認識の下、「『人』が輝く」、「国際競争力の強化」、「安全・安心」の観点から積極的に施策展開を図るとともに、具体的には、新たに都と政策連携団体の事業に着目したグループ連携事業評価を政策評価・事業評価と一体的に実施するなど、これまで以上に事業評価による財源確保額は1,266億円と過去最高となり、積極的な施策展開につなげたまた、基金については、明るい「未来の東京」の実現に向けた財源として積み立ててきた基金を積極的に活用しつつも一定の残高を確保し、都債に都はこれまでも、限られた財源の中で都政に課された使命を確実に果たしていくため、予算編成における事業評価など、ワイズ・スペンディングの観点から、事業の効率性・実効性の向上、無駄をなくす取組を徹底具体的には、平成29年度に全ての事業に終期を設定し、事後検証の時期をルール化。また、令和4年度からは政策評価を導入し、より大きな施策全体の方向性について外部の有識者の意見も聴くなど、評価制度について絶えずバージョンアップを図り、効果的な事業の見直しへとつなげている事業評価の取組によって、平成29年度からの累計で約8,100億円の財源加えて、各組織による主体的な事業の見直しを促す仕組みとして、予算をこうした見直しの仕組みを予算編成の過程に組み込むことで、財源を確保166<持続可能な財政運営の推進><無駄をなくす取組の徹底>戦略的な政策展開を可能とする持続可能な財政力の堅持安心の確保など、直面する「待ったなし」の課題に対して迅速かつ的確に取り組むことが必要不可欠とが求められる制度や仕組みのアップグレードを図りながら、強靱で持続可能な財政基盤を堅持施策の効率性・実効性の向上を図ったついても、計画的に活用することで都債残高は減少するなど、引き続き持続可能な財政運営を行っている確保要求する段階からマイナスシーリングを設けているし、新たな施策展開につなげている戦略20都政の構造改革戦略主な推進プロジェクトH29 :全ての事業に終期を設定R2:ICT関係評価の導入R4:政策評価の導入R6:グループ連携事業評価の導入評価制度のバージョンアップ都財政には自律的な見直しの仕組みが根付いているんだねそうなんだ今後も無駄をなくす努力を続けていくことが大事なんだ192021222324252627282930元234568か年の確保額約8,100億円財源確保額の累計施策の実効性・効率性の向上基金の積極的な活用都債の計画的な活用積極的な施策展開「人」が輝く社会の実現など元(年度)

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