新型コロナウイルス感染症対策に係る東京都の取組
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新型コロナウイルス感染症の感染拡大から収束に至るまでの都保健所の取組を検証した上で、改めてその在り方を検討積極的疫学調査については、変異株等の特性や感染状況などに応じて、重症化リスクの高さやクラスター発生のリスクなど優先度を考令和2年4月に保健所からの依頼に基づく入院・転院調整の支援を行う入院調整本部、令和2年5月には宿泊療養施設への入所・搬送令和2年11月、それまで保健所が担っていた自宅療養者の健康観察や相談対応を集約することで、保健所機能を支援することを目的に自宅療養者フォローアップセンターを設置、令和3年12月、診療や検査を行った医療機関等が保健所に代わって自宅療養者の健康観察を行う場合に協力金を支給する事業を開始。令和4年1月、自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)を設置し、保健所の健康観察業務等を支援患者調査等において通話音声を自動でテキスト化する音声マイニング技術の活用のほか、患者対応においてクラウド型のデータベースを利用した進捗管理を行うなど、職員間での情報共有の円滑化、相談対応・連絡業務の省力化を図っている。また、ショートメッセージサービスの導入、チャットボットを活用したFAQオンライン対応、健康観察におけるウェアラブル端末の活用等により、都保健所の機能強化に向け、デジタル技術を活用した業務の効率化を推進都保健所のデジタル化の取組内容を、区市保健所にも情報提供感染者数が増加する中にあっても、区市の保健所とも連携・協力した保健所業務の軽減に向けた多面的な支援により、保健所における今後も、変異株の発生による急激な感染拡大に備え、市町村や医療機関等と連携した地域のきめ細かな取組への支援の継続が必要今後も感染拡大時にも対応できる体制の整備、保健所業務の重点化・効率化などの備えが必要(2)成果と課題の調整等を行う入所調整本部、令和3年1月には夜間対応が必要な場合に入院調整を実施する夜間入院調整窓口を設置3デジタル技術を活用した都保健所の業務の効率化感染症対策の中核機能を維持慮し、また、施設管理者等や関係機関と連携しながら、効果的かつ効率的に実施していくことが必要保健所機能の強化②

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