2050 東京戦略 本編
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◼近年、都民の安全を脅かす犯罪は多様化・巧妙化しており、特殊詐欺被害の増加や、SNS等を利用した「匿名・流動型犯罪グループ」による強盗被害の発生など、手口を変えた犯罪が発生することにより、都民の体感治安が悪化している。◼先端技術による警察活動の高度化を通じた警察力の強化や、地域の防犯ボランティアなどのあらゆる主体と連携した取組を推進し、世界一安全な都市を目指していく。◼技術の進展により多様なモビリティが現れ、都民の利便性向上に寄与している。今後◼AI等の先端技術により高度化された交通管制システムやデジタルを活用した交通安全教育等を通じて、交通事故が発生せず誰もが安全に利用でき、交通渋滞のない円滑な交通環境を実現していく。◼あらゆる災害に対応すべく消防活動体制を向上させてきているが、激甚化・頻発化する風水害やいつ起きるとも分からない首都直下地震などの大規模災害によって都民の生命・財産は脅かされている。また、建物の高層化・複雑化により消防活動の困難性が高まることや、利用形態の多様化により火災予防指導に苦慮するなど、災害や火災等へのあらゆる対応力強化が必要となる。◼地震や風水害等が複合的・連続的に発生した場合に迅速かつ的確に対応するため、ドローンやロボット等の先端技術を活用した資全体として、技術の進歩とコミュニティの協力により、誰もが安心して暮らせる豊かな都市を目指す意見が多く寄せられています。はじめに「未来の東京」戦略を振り返る都政を取り巻く新たな「ビジョン」情勢の変化を描く「ビジョン」と2035年に向けた「戦略」ダイバーシティスマートシティセーフシティ分野横断的な政策(件)20,00016,00012,0008,0004,0000(年)(出典)警察庁「特殊詐欺認知・検挙状況等について」を基に作成2021被害額20222023件数0102030405参考資料20192020(億円)10008006004002000(参考)■■による都民意見の要約2050年代の東京に関する意見は、安全で安心して暮らせる都市を求める声が多く、特に治安の向上、防災対策が重視されています。交通安全<特殊詐欺認知件数と被害額>19,038件452.6億円やインフラのバリアフリー化、ロボット技術の活用によるクリーンな街づくりも期待されています。は、自動運転車両が普及するなど、交通環境の様相は大きく変化していく。器材等の導入や地域住民・消防団等との連携、火災予防体制の充実により、消防活動体制を更に強化し、首都東京を守っていく。■■■治安が守られ、安全・安心に暮らせる東京へ安全で円滑な交通環境を実現する都民の生命・財産を守るため、あらゆる災害等に立ち向かう

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