また、都市農業の発展や公園の保全など、具体的な取り組みも提案されています。全体として、2050年代の東京は、持続可能で環境に◼東京は江戸時代には「水の都」として栄えていた。玉川上水を基幹として豊かな水環境を構築し、まちなかには河川や水路が張り巡ら◼明治維新以降、都市の近代化が進む中で、水路や運河などの多くが道路空間となるほか、住宅供給に伴い農地等が減少してきたが、◼近年顕著となっている気候変動は、自然災害の頻発など都民生活に多大な影響を及ぼしており、緑が持つ多様な機能を最大限発揮させ、豪雨対策や暑熱緩和等の社会課題の解決にも活用することが重要である。◼また、河川沿いや臨海部等では、治水対策との整合を図り、人々が憩い、散策◼緑豊かな公園や緑地、街路樹などを整備し、生物多様性に富んだ緑と水のネットワークを築くことで、◼歴史や文化が蓄積された庭園等とともに、皇居外濠や河川、運河など、過去から引き継いだ財産を最大限に生かし、誰もが親しみ、◼森林や農地の保全を通じて、雨水貯留や水質浄化など水源かん養機能を大きく向上させ、良質で豊富な水の恵みを享受していく。事業場における排水規制や下水処理機能の高度化など公共用水域の水質保全を推進し、豊かで健全な水循環を創出していく。はじめに「未来の東京」戦略を振り返る都政を取り巻く新たな「ビジョン」情勢の変化を描く「ビジョン」と2035年に向けた「戦略」ダイバーシティスマートシティセーフシティ分野横断的な政策■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■ ■■■ ■■■ ■■■ ■ ■(回)■■■■1時間の降水量が50mm以上の大雨の年間発生回数は、約1.5倍に増加0102030405参考資料(出典)気象庁「大雨や猛暑日など(極端減少)のこれまでの変化」を基に作成(参考)■■による都民意見の要約2050年代の東京に関する意見は、自然環境の保護と緑化推進が強く求められていることが明らかです。多くの人々が、緑豊かな都市や自然と共生する都市環境を望んでおり、再生可能エネルギーの普及やカーボンニュートラルの達成も期待されています。優しい都市を目指すべきだという共通のビジョンが浮かび上がります。近年では、公園の整備や都市開発にあわせた緑地の確保などが進んでおり、東京全体の緑の減少は緩やかになってきている。や水遊びができる、潤いのある水辺空間づくりと、東京が持つ本来の自然や資源、遺産を後世に良い形で引き継ぎ、次世代がうまく生かしていくことが必要である。豊かな緑と水が織りなす、潤いと安らぎの都市へエコロジカルネットワークを形成し、サステナブルを超えた、人々の生活と自然の再生が両立する都市を実現していく。潤いや安らぎを感じながら快適に生活できる魅力ある東京を実現していく。全国■■■■■地点の豪雨発生回数の推移■■■これまでも緑あふれる東京や「水の都」の実現に向けた取組を推進され、舟が行き交い、武家屋敷や庭園などには豊富な緑があり、緑と水は江戸の暮らしや文化に根付いていた。自然災害の激甚化や人々の価値観が変化する中、自然の力を活用することが重要
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