2050 東京戦略 概要版
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【1901年1月2日発行】【1901年1月3日発行】固定電話や携帯電話が大衆化しただけでなく、今では、スマートフォンが広く普及し、ストレスフリーに対話が楽しめる社会が実現インターネットやメールが普及し、遠くで撮った色鮮やかな写真を瞬時に送付することができる社会が実現エアコンなどの開発・普及により、温度湿度をコントロールしながら、快適に過ごせる社会が実現テレビ会議やネットショッピングが普及し、バーチャル世界を通じて、買物が楽しめる社会が実現55〈無線電信及び電話〉「電信電話は一層進歩して只だに電信のみならず、無線電話は世界諸國に聯絡して東京に在るものが倫敦紐育にある友人と自由に対話することを得べし」〈遠距離の写真〉「數十年の後鷗州の天に戰雲暗澹たることあらん時東京の新聞記者は編輯局にゐながら電氣力によりて其状況を早取寫眞となすことを得べく而して其寫眞は天然色を現象すべし」〈暑さ寒さ知らず〉「新器械發明せられ暑寒を調和する爲に適宜の空氣を送り出すことを得べし」〈買物便法〉「寫眞電話によりて遠距離にある品物を鑑定し且つ賣買の契約を整へ其品物は地中鐡管の裝置によりて瞬時に落手することを得ん」これまでにない発想で未来を展望する約120年前、1901(明治34)年1月2日と3日発行の報知新聞では、電気通信、運輸、軍事、医療、防災など23項目について、20世紀中に実現するであろう科学技術と生活の内容を、大胆に予想していました。政府の科学技術白書によると、予想のうち12項目が実現、5項目が一部実現しているとされています。記事内容の抜粋と現代社会の状況

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