東京都教育ビジョン(第5次)
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子供たちの学びを支える教職員・学校の力の強化第2章 【柱3】一次予防:未然防止二次予防:早期自覚、早期対処三次予防:職場復帰、再発予防71早期に発見し、必要に応じて病院等の専門窓口を案内するとともに、相談内容や傾向を分析し、職場の改善点等について、各教育委員会や学校に助言していきます。メンターによる新規採用教員への支援(一次予防)新規採用教員の職場定着を図るため、年齢が近い先輩教員等がメンターとなり、日常的な声掛けや様々な相談を通じて、精神的に支援していきます。面談を通じて、メンタルヘルスケアが必要な教職員を先輩教員等には、メンターとしての役割やコミュニケーションのコツ等を学べる研修を実施することで、新規採用教員の支援を充実させるとともに、学校全体の人材育成力の向上を図ります。また、将来的に新規採用教員がメンターになることで、好循環を生み、中長期的に教員の働きやすさ向上につなげます。施策展開の方向性㉗教員一人ひとりの健康保持の実現主な施策展開アウトリーチ型相談事業の実施(一次予防・三次予防)教職員が安心して働ける職場環境を整備するため、臨床心理士等が都内公立学校を訪問し、教職員と面談を行うアウトリーチ型相談事業を実施していきます。教職員相談窓口の充実(一次予防)SNSで職場の人間関係や仕事の悩み等を幅広く受け付け、臨床心理士等が傾聴し、助言することにより、業務へのモチベーションの維持やメンタル不調の未然防止を図ります。また、本相談窓口での対応の難しい深刻な悩みについては、より専門性の高い窓口を案内することで対応します。啓発資料、ストレスチェックの活用促進(一次予防)メンタルヘルスに関する知識付与及び啓発のため、全教職員に啓発冊子を配布するとともに、メンタルヘルス不調の予防法等を学べるミニ動画を配信します。都立学校教職員のメンタルヘルスに対する意識を高め、「早期自覚」「早期対処」につなげる心理的な負担の程度を把握するため、ストレスチェックを実施し、ストレスの状況について気付きを促します。検査結果は学校ごとに集計・分析の上、管理職にフィードバックし、職場環境改善につなげます。

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