東京都教育ビジョン(第5次)
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自ら未来を切り拓く力の育成第2章 【柱1】高校生いじめ防止協議会42「いじめ総合対策」の着実な推進子供自らの成長・発達を支える生活指導の推進児童・生徒一人ひとりが、自らの個性の発見とよさや可能性の伸長を図りながら、自己実現を果たすことができるよう、各学校において児童・生徒理解を深め、積極的な先手型の生活指導の充実を図ります。施策展開の方向性⑬いじめ防止等の対策や自殺対策に資する教育等、健全育成に係る取組の推進主な施策展開各学校において、「いじめ総合対策(東京都教育委員会)」に示された、いじめの未然防止、早期発見、早期対応等の対策、児童・生徒の主体的な行動を促す取組を、家庭や地域・関係機関等と連携して実施します。また、子供の視点に立ったいじめ防止対策の実現に向け、「高校生いじめ防止協議会」を開催するなど、子供の意見を聞き、施策に生かす取組を推進します。そのため特に、自己肯定感を高めることや、児童・生徒が自己決定する場を広げることを重視し、その実現に向けた好事例を全校で共有するなど、子供自らの成長を支える働き掛けを推進します。SOSの出し方に関する教育の推進児童・生徒が自らの命を絶つことがないようにするため、学校は、家庭と協力して、児童・生徒の不安や悩みを適切に把握し、心理や医療等の関係機関と連携して、その解消に向けた支援を行います。教育相談の一層の充実児童・生徒等が安心して学校生活を送ることができるよう、東京都教育相談センターにおいて、電話、来所、メール、SNS等様々な相談窓口により、いじめや友人関係等に対する悩みや不安を受け止めます。また、学校の教育相談体制の充実を図るため、教職員等からの児童・生徒理解と対応に関する相談を受けるとともに、学校等へ心理の専門家等を派遣し、専門的な助言等による支援を行います。児童・生徒に「心の危機に気付く力」「相談する力」を育む教材の活用を促進するとともに、都立高等学校等において、デジタルを効果的に活用したメンタルヘルスシステムを運用します。

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