日本語指導ハンドブック
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● 「ひらがな表」を指しながら、各文字の発音を1回聞か せる。(明確な発音でゆっくりと読み聞かせる。)● 「あ行」の文字カードを1枚ずつ見せ、児童・生徒に 発音させる。何度か読めたら、ランダムで提示し、練習 する。教師の後について「あえいうえおあおあいうえ お」と言うような練習をしたりし、まず音に慣れさせる。● 練習帳を用いて、「あ行」の各文字の発音と筆順を理 解させる。最初に、「いち、に、さん」と言いながら筆順 どおりに書き、手本を示す。● 「あ」を筆順どおりになぞらせたり、空書きさせたりす る。その後、自分で複数回練習させる。● 絵カードを見ながら、「あ」を用いた単語「あり」の発音 を指導者の後から復唱させ、文字と意味を覚えさせる。 (できるだけ既習の文字や身近な単語を使って練習す る)教師が発音したものを書き取らせる練習も入れる。● 宿題として、練習してくるよう伝える。 ★小学校低学年が使用する中心線入りマス目を利用し  て複数回練習させると、字形指導もしやすい。 ★同様の手順で定着度などを見ながら、全てを一度に教え  るのではなく、授業の一部を使うなどして、2行ずつな  ど少しずつ数回に分けて練習をする。書かせるだけでは  なく、ゲーム(ひらがなカルタ、ビンゴ、早読み、ディク  テーション)などを使い、単調にならないように心掛け  る。ひらがな練習用のアプリなどを紹介してもよい。 ★似たような文字(あ・お、い・こ、き・さ等)が出て  くる時は、文字の一部を見せて何の文字かを考えさ  せたりして、違いを意識できるようにする。● 平仮名五十音の 発音と筆順を 理解する。● 「あ行」の文字を 覚える。● 五十音表を基に、自分の名前を平仮名で書かせる。● ひらがなで自分の 名前を書く。1247 平仮名・ 片仮名練習帳00学習項目学習の流れ◆ 平仮名五十音の発音と筆順を理解することができる。平仮名五十音 主な学習活動指導内容教材◆1目標ひらがな(五十音)

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