日本語指導ハンドブック
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● 「○○さんは、昨日何をしましたか。」という会話から始 める。「○○をしました。」という答えをいくつか引き出 す。その中に、どこかに行ったというニュアンスの答え があればそこから、もし出てこなければ、教師の前日 の行動として、「○○に行きました。」という文を提示す る。黒板に「行きます」のイラスト、場所のイラストを貼 り、間に「に」と書く。 ★意味の理解が難しい場合は、「行きます」のイラスト  を場所を示すイラストの方へ動かしながら、「○○に  行きます。」と言う。● 場所のイラスト(コンビニ、スーパー、駅、公園など) をいくつか見せ、場所の言葉を簡単に練習する。その 後、「に行きます。」の前にかざし、「○○に行きます。」 という文を次々に言わせる。途中で「家」も提示し、 「家に帰ります。」の文も練習させる。● 「今日」「明日」「○曜日」などカード等を示し、「?」を 示しながら、「どこに行きますか。」という質問の形を 提示する。児童・生徒が答えられたら、教師に質問を させたり、児童・生徒同士で質問をさせたりして、練 習をさせる。 ★この課では「へ」は特に扱わないが、疑問が出てき  た際には、意味としてはだいたい同じであること、  「え」と発音することを簡単に説明する。● 「○へいきます。」を 理解させる。 学習項目 ❶● 児童・生徒の「○○に行きます。」という発話を取り上 げ、交通手段のイラストを見せながら「バス、自転車、 車、地下鉄…何で○○に行きますか。」と質問をする。 児童・生徒が指せたり、単語で答えられたりしたら、● 「おにいさんは、でん しゃでがっこうにいき ます。」を理解する。 学習項目 ❷1 240ワークシート1ばしょワークシート2のりもの目標学習項目学習の流れ◆ 「○は、○で○に行きます。」を使って話したり書いたりできる。◆ 移動手段を表す表現を使うことができる。❶ ○に行きます❷ ○は、□で△にいきます 主な学習活動指導内容教材22行き方・移動を説明する

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