日本語指導ハンドブック
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● テキストを見せながら、単語を確認する。  頭に関する単語と体に関する単語に分け、まず、頭 に関する単語をイラストや教師が自分の顔を指しなが ら、教師に続いて児童・生徒に言わせる。  続いて、教師が言ったものをイラストで指したり、本 人の顔を指したりさせて、練習させる。時間があれば、 児童・生徒に言わせて、教師が自分の顔を指す。  頭に関する単語がひととおり終わったら、体に関す る単語の確認と発音の練習を同様に行う。● 体の部分を表す言葉 を理解する。 学習項目 ❶ ● ゲームで単語の練習をさせる。  単語カードを裏返しにして山を作り、それを互いに一 枚ずつ引いて、表に返す。出た単語を自分の体で先に 指すことができたら勝ちとする。  ※カードは必要に応じて(この時点で定着させたい    ものに焦点を当て)数を減らしておく。● 歌で単語の練習をさせる。  「体の部分の歌」で、体の部分を手で示しながら歌わ せてもよい。● 単語と絵カードを組み合わせる。神経衰弱の要領で、 単語が書かれたカードと絵カードを裏返しに机上に並 べ、交互にめくっていく。● 絵カードを使って、会話の状況を理解させる。  1の左の絵カードを見せ、女の子を指し、「○○さん です。」と言い、心配そうな顔で、「○○さん、どうしま したか。」と聞きながら、「どうしましたか。」のフラッ シュカードを黒板に貼る。○○さんの吹き出しを指し、 「お腹が痛いです。」と言いながら「     がいた いです。」のフラッシュカードを提示する。● フラッシュカードを見て、表現の練習をさせる。  教師がフラッシュカードを指しながら、「どうしました か。」「お腹が痛いです。」と言い、それに続けて、児 童・生徒にリピートさせる。次に、教師が「どうしまし たか。」と児童・生徒に言いながら、単語カード(お腹、 喉、目、胸等)を提示し、「     がいたいです。」 の発話をさせる。● 体調を説明する表現 を理解する。 23アクティビティ20 い。」や、頭を押さえるジェスチャーをして「頭、痛い。」 と言ったり、イラスト等を示したりして、「痛い」という 表現を理解させる。単語カード(体の部位が母語(使用言語)と日本語で書かれたもの)単語カード絵カード絵カード(名前入り)フラッシュカード単語カード予備 学習項目 ❷ ❸ 主な学習活動指導内容教材

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