日本語指導ハンドブック
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● 前の活動の続きで児童・生徒が発話した際に、聞き 取れない様子を示すイラストなどを見せながら、「もう 一度言ってください。」と言い、表現を黒板に掲示す る。次は同じ活動で児童・生徒に質問させ、教師が 小さい声で答え、児童・生徒から表現を引き出す。● それぞれの状況を示すイラストを示したり、教師が状 況を作ったりして、言い方を教える。  「ゆっくり言ってください。」  「書いてください。」  「読んでください。」  「聞いてください。」  「見てください。」  教師が指示を出し、児童・生徒が行動をするよう な形で練習をさせる。● アクティビティ「何時?」に取り組ませる。● 教師が早口で話したりするなど、聞き手が困る場面をつ くり、自分で必要な表現を選ばせるなど、繰り返し練習さ せる。● 相手の話が聞き取れ なかったときの 尋ね方を理解する。 学習項目 ❸ ● 学習状況に応じて、足し算、引き算、かけ算、割り算 などの表現(たす、ひく、かける、わる、わ)を用いて 練習などに取り組ませる。● 学んだ数字を使い、 足し算、引き算、 かけ算、割り算 などに関する表現を 理解する。14ワークシート3ゆっくりいってくださいアクティビティ16 12時までの「○時」の言い方を教える。● 短針を5分・10分単位で読む練習をさせる。このとき、 10のときは「ぷん」、5のときは「ふん」と読むが同じ 意味であること、「30分」は「半」と同じ意味である ことを教える。● 5分・10分単位で時計の模型を用いて、時刻を読む 活動を行う。● 「?」のカードを持ち、時計を指しながら、「今、何時 ですか。」と尋ね、時間を言わせる。時刻を変え、何度 か同じ質問をしたり、質問を児童・生徒に言わせたり して練習させる。● 世界地図と時刻が表示されているもの(スマートホン の時計アプリなど)を見せながら、児童・生徒と教師 で役割を交代しながら「(国名/都市名)は今、何時 ですか。」と聞き合わせる。 ★表現は適宜、黒板に掲示していく。3発展 主な学習活動指導内容教材

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