日本語指導ハンドブック
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3 7● 教師が「○○語がわかりません。○○さん、●●は○○ 語で何と言いますか。」のようなやりとりで導入し、児 童・生徒に「■■と言います。」で答えさせる。「書い てください。」と頼み、書いてもらった後、「すみません、 何と読みますか。」「■■と読みます。」と教えてもらい、 「ゆっくり言ってください。」「もう一度言ってください。」 など、関係する表現を導入する。● 教室で困っている場面(名前が分からない、読み方が 分からない、読むスピードが速い等、ワークシート1⑥ 〜⑧)のイラストを示し、教師の後について言わせたり、 イラストを見て言わせたりするなど、表現に慣れさせる。 ワークシート2を使って、表現を書く練習をしてもよい。● 教師が実際に尋ねたりするなどの行動と言葉で答え、 答える表現も理解させる。● 児童・生徒と教師、児童・生徒同士で、「○○語で何 と言いますか。」「日本語で何と言いますか。」のような やりとりをさせ、表現に慣れさせる。● 依頼する際の表現 (なんといいますか/ なんとよみますか/ ゆっくりいってくだ さい等)を理解する。  学習項目 ❹ ❺ ❻● 保健室や事務室、図書室等、書かれていることが分か らなかったり、質問した相手の話が速かったりする場面 をイラスト等で示すなど、具体的な場面を基に、学んだ 表現を使って頼んだり、尋ねたりする表現を練習する。● 教室以外の場面で 困った際の対応方法 について練習する。● 「○○語で何と言いますか。」「■■と言います。」のや りとりを使って、身の回りの物について互いの言語で 言い方を質問させる。● 一つのイラスト(果物、文房具等)の周りに、それぞれ の母語(使用言語)の文字で書かせた後、質問をさせ 合うことで、教室の掲示物として完成したものを活用 することもできる。● やりとりを通じ、互い の言語での言い方を 尋ね合う。 ワークシート 1・2ワークシート3 いたしまして。)も理解させる。● 児童・生徒と教師、児童・生徒同士で、やりとりを練 習させる。発展 主な学習活動指導内容教材

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