日本語指導ハンドブック
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5129● 「鉛筆」「消しゴム」を机上に置き、一つずつ持ち上げ ながら、「鉛筆」「消しゴム」と言い、教師の後につい て言わせる。ある程度言えるようになったら、再度持 ち上げながら、「これは鉛筆です。」「これは消しゴム です。」と言う。● 消しゴムを持ち上げて、「?」カードを見せながら、 「これは何ですか。」と尋ね、答えさせる。提示する文 房具を替えたり、質問することを替えたりしながら、 「これは何ですか。」と尋ね、答えさせる。 ★理解度に応じて、文末の「か」が疑問の意味を示す  ことを明確に説明してもよい。文法的な構造の理  解が難しいと考えられる場合は、明確な説明を避  け、繰り返し慣れさせるようにする。● 机、椅子、本、ノート等も同様に指導する。途中で児 童・生徒がまだ勉強していないものを取り上げ、「わ かりません。」の練習をさせる。● 絵カード等を活用し、ペアで質問し合うなど、繰り返 し話す練習をさせる。教室の中のものを使って、児 童・生徒が日本語での言い方を知りたいものなどに 関して、教師に質問をさせてもよい。シルエットクイズ で「これは何ですか。」の練習をさせたり、ワークシー トで復習させてもよい。● 学習用具の名前を 理解する。 学習項目 ❶ ❷ ● 手の中に入る大きさの物(おはじきや消しゴム等)を 用いて、「ある」「ない」を理解させる。● 「ある」「ない」を使っ て、物の所有を伝える。 学習項目 ❸ワークシート1なんですかワークシート2ありますありません目標学習項目学習の流れ◆ 学習用具の名前が分かる。◆ 「ある・ない」を使って、物の所有が言える。❶ 学習用具の名前❷ なんですか❸ ある/ない、あります/ありません❹ かして(ください)、みせて(ください)❺ いい(です)よ、すみません 主な学習活動指導内容関連教材「たのしいがっこう」❻教材物の所有を説明する

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