令和7年度 東京都教職課程学生ハンドブック
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5050 日々の授業、学級経営においては、児童・生徒に対する適切な配慮を行も構いませんか? てにしたりすることはないでしょうか。このような呼び方を親愛の情の表れという人がいます。 しかし、親愛の情は、教職員と児童・生徒、相互に通じ合える心の交流の上で育まれるものです。一人一人の児童・生徒はかけがえのない存在であり、人格を尊重するという趣旨から、名前を呼ぶときは、あだ名や呼び捨てにせず敬称を付けて呼ぶことが大切です。 をもたせるためには、叱った方がよいのでしょうか? ませんか。できなかったり、分からなかったり、やる気にならない原因は児童・生徒にあるのでしょうか。 児童・生徒の実態や発達の段階に応じたきめ細かな指導を行っているかどうかを、まず教員自身が問うべきでしょう。「一緒に考えてみよう。」「○○するとよさそうだね。」という共感的で見通しのもてるような指導を児童・生徒は待っています。 ってみることが大切です。また、児童・生徒の行動の背景を理解し、一人一人に応じた丁寧な指導を行うことが大切です。 絶対にあってはならないことは、自分の思うようにならないからと言って、大きな声で一方的な指示を出したり、ついカッとなって叩いたりするなど、力で抑えようとすることです。肉体的苦痛を与えるような懲戒である体罰は、教育への信頼そのものを崩壊させます。 また、暴言等は精神的な苦痛を与える不適切な行為として体罰と同じように人権侵害に当たる可能性があります。 (3)確認してみましょう、人権感覚 うことが必要です。一人一人を大切にするために、あなたの人権感覚を確認してみましょう。 Q 児童・生徒と親しくなるために、呼び捨てにしたり、あだ名で呼んだりしてA 児童・生徒に向かって、「お前たちは…」と呼んだり、あだ名や名前だけで呼び捨Q 一生懸命教えているのに、児童・生徒が全然理解しようとしません。やる気A 児童・生徒に向かって、「何でこんなことができないの。」などと言うことはありQ 児童・生徒が指示に従わなかったら、どうすればよいのでしょうか? A 児童・生徒が自分の指示に従わなかったとき、自分自身の指導の在り方を振り返

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