日本語指導ガイドライン
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34567              ■4 評価(評価方法) ● 日本の高校で使われる用語やしくみについて学び、高校でどのような 学びや生活体験などの機会があるのかを知り、まとめている。(観察・ ワークシート) ● 高校での学びや体験を通して、多文化共生社会において、将来の自分 のキャリア形成について思考・表現している。(観察・ワークシート) ■5 在籍学級(在籍校)との連携 生徒が記入したワークシート等を、学級担任や学年の教員、日本語指導の コーディネーター・担当教員・支援者等と共有し、今後の進路指導の資料 とする。また、必要に応じて、保護者とも情報を共有する。【本モデルの活用例】・ 特別の教育課程の授業において、  入学した直後に取り組む。90具体的な様子指導・支援の工夫主な学習活動3 学校の教育の特色やカリキュラムなどの教育内容を理解し、高校でどのように学びができるのかワークシートにまとめる。 (語彙) 単位、履修、修得、必履修科目、 選択科目、欠時数、日本語科目等4 高校入学から卒業までの日本語の科目や日本語と教科の統合学習、学校外の日本語資格などの学びの計画を立て、キャリア計画等を作成する。5 高校に特徴的な学校行事や「総合的な探求の時間」、ボランティア活動、国際交流体験、多文化活動の部活動などの取組等について調べる。6 映像や作文を見て、高校生の活動の様子を知るとともに、先輩などロールモデルと出会い、対話やコミュニケーションを通して、高校での学びや学校生活、体験活動、課外活動等に関心をもち、意欲を高める。7 高校卒業後の将来の自分について考え、進路についてのイメージをもつ。多言語でも使用できるキャリアノートに記入してまとめる。8 多言語で、使用できるキャリアノートを活用し、進路に関わる用語を理解する。 (語彙) 進学、就職、資格の取得、奨学金の資格、在留資格、進路指導部など9 市民・都民として社会に参加し、活躍できるために、将来の夢や目標をまとめる。● 生徒にとって難しい言葉は、日本語訳を用意したり、ICT機器を活用するなど、自分で訳したりできるように支援する。● 日本語の選択科目や取り出し科目、特別の教育課程等の仕組みをまとめ、日本語能力検定試験の結果等については、単位認定されることを分かりやすく説明する。● 調べて分かったことは、母語で説明を書いてもよいことを伝え、分かることの重要性を理解させ、自信をもって学校生活が送れるように支援する。● 母語や「やさしい日本語」で、外国につながる先輩の映像や作文を紹介する。また、課外活動等の場と連携して、母語のできる先輩と交流し、生徒の安心感や自己肯定感を高める。● うまくまとめられない場合は、対話によって生徒の考えを引き出すとともに、校内に相談できる大人(日本語指導コーディネーター、YSW等)がいることに気付かせる。● やさしい日本語版を用意し、母語で記入することもできるよう工夫する。● グローバルな懸け橋として、東京だけにとどまらず、日本や世界各地で活躍できる力があることに気付かせる。高校生タイプ別に見る日本語指導モデル ●12タイプ C           2/2

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