日本語指導ガイドライン
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8 特集学校の組織的な取組取組の概要学校の概要 取組のポイント日本語指導の充実に向けて(校長から)1年間の流れ月 内容等項目 都立田柄高等学校4月 健康診断 5月 日本語指導担当者会議③ 取り出し指導対象生徒の検討6月 体育祭・生徒会役員選挙 日本語でのスピーチに対する指導、ロールモデルの存在7月 研修会《1》(教員対象) 在留資格について(講師:入国管理局職員)8月 打合せ 9月 研修会《2》(教員対象) 日本語指導の視点を踏まえた授業改善(講師:大学教員)10月 交流会(生徒対象) 11月 日本語授業見学会 12月 日本の伝統文化発表会 三味線、和太鼓、囲碁など学校設定科目の成果発表1月 百人一首大会 2月 大学生との討論会 3月 アセスメント アセスメント 日本語指導担当者会議①② 日本語指導が必要な生徒の把握、情報共有(2回実施)人権講話(生徒対象) 「多文化共生社会に生きる」(「やさしい日本語」英語字幕)保健講話(生徒対象) 勉強会(生徒対象) 日本語指導担当者会議④ 取り出し指導対象生徒の入れ替えの検討保護者会 日本語指導担当者会議⑤ 取り出し指導対象生徒の入れ替えの検討日本語指導研究協議会 大学生、関係機関職員、都立高校教員が参加(放課後)英語暗唱大会 日本語指導担当者会議⑥ 取り出し指導対象生徒の入れ替えの検討研修会《3》(教員対象) 日本語指導が必要な高校生に対する母語話者の新入生説明会 日本語指導担当者会議⑦ 次年度指導・支援の方向性の確認●本校は在京外国人生徒等対象の入試のある普通科高校である。定員20名のところ、毎年多くの外国人生徒等が入学しており、つながりのある国・地域は19である。●令和6年度は、新入生の約4割が日本語の指導・支援を必要とする外国人生徒等であり、人数も昨年の倍に迫る。そのため、指導・支援を行き届かせるためにも今までの取組を見直しつつ、新たな実践に取り組む必要がある。●研修会を計画的に実施することで、教職員の理解促進を図るとともに、共通の認識で生徒の指導を行えるようにする。●日本語指導担当者会議を定期的に設定し、生徒一人一人の成長や課題を確認し、クラス分け等を見直すなど、実態に応じた指導・支援を実施していくことで、生徒の自信ややる気につなげている。●外部人材の協力を得ながら、きめ細かな指導・支援につなげている。●部活動等も含め、教員が言語の違いに関わらず積極的にコミュニケーションを図り、全ての生徒が学校生活で活躍できるように心がけている。日本語指導の視点を学校の「共通言語」に!〜授業改善と教員間の学び合い〜●日本語を母語としない生徒に伝わる授業は、日本語を母語とする生徒を含めた多様な生徒一人一人に伝わりやすい授業であると確信している。●私たちの取組は、生徒の学力や特性を把握し、指導を工夫するという、教員が日常的に行っているものと相違ない。学校全体で、日本語指導の視点(日本語支援の5つの視点等)を学び、個々の生徒によって異なる困り感を共有することで、教員の指導力の向上や教科を超えた教員間の学び合いが活性化することを期待している。英語による受診案内を保健委員が作成実態把握し、授業支援や日本語指導のクラス分けに活用「性暴力被害を防ぐためのデジタルリテラシー」英語字幕、講師:NPO法人職員)在留資格について(講師:入国管理局職員)外部支援者と日本語指導担当教員 2学期の指導について大学生(留学生)との交流によりロールモデルを学ぶ中国語、ネパール語の通訳、外国語に翻訳した進路資料小中高校の教員による見学と意見交換マララ・ユスフザイの英語のスピーチ 全生徒がチャレンジコミュニケーション(講師:大学教員)ひらがなの文字と音を覚えて全生徒がチャレンジ日本語学習の成果の確認、大学での学びの理解(放課後)次年度のクラス分けに活用中国語、ネパール語の通訳の他、在校生による補助様々な人と協力し、国際社会に生きる広い視野をもった人材の育成

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