日本語指導ガイドライン
83/92

123                 ■4 評価(評価方法) ● 消費者トラブルの相談方法について、日本語で理解している。(観察・ ワークシート) ● 消費者トラブルを防ぐために、やさしい日本語や母語で発信している。 (観察・ワークシート) ● 母語を生かして、相談の仕組みや方法、啓発について取り組んでいる。 (観察・ワークシート) ■5 在籍学級(在籍校)との連携 ● 授業で出てきた用語や仕組みについて、日本語の「特別の教育課程」 の授業等で取り上げてもらい、教科学習と日本語学習との統合を進 める。 ● 日本語で授業の成果を発信できるように、芸術科、情報科、家庭科、日 本語の「特別の教育課程」の担当教員、支援者と連携して取り組む。 ● 「総合的な探究の時間」と関連させ、消費者問題について教科横断的 に学べるように年間スケジュールを事前に調整しておく。【本モデルの活用例】・ 高等学校・公民科「公共」学校設定  科目「シティズンシップ」等における  主権者学習・消費者学習において  活用する。82具体的な様子指導・支援の工夫主な学習活動1 インターネットを活用し、東京都消費者センターのサイトを検索し、確認する。2 インターネットを活用し、消費者相談の方法をグループで調べ、ワークシートに記入する。3 消費者トラブルを防止するために何ができるのか、グループで話し合い、アイデアを出し、模造紙に書く。3 授業で使用した用語やテーマをワークシートにまとめ、やさしい日本語と母語等による単語帳を作る。4 ポスター等の作品をグループで確認し、他のグループの作品の特長特色をワークシートにまとめ、共有する。● やさしい日本語や母語等で相談できる窓口が都内にあることに気付き、サイトを閲覧するなど実際に活用できるようにする。● 自分の母語で相談できる場所があるか、電話相談か対面か、相談の時間帯、費用などについて関心がもてるようにする。● 外国人のための相談窓口が用意されていることを知ることで、都民のために様々な相談ができる機会があることに気付かせる。● 相談員や通訳の仕事に触れることで、多言語での外国人相談や通訳、ボランティアなどに興味・関心をもち、将来のキャリア形成への意識を高めさせる。● 多様な相談窓口や地域の消費者啓発事業に興味・関心をもち、地域に生きる市民性の育成を培え流ようにする。● 母国でのポスター等もインターネット等で調べさせ、生徒が母語や母文化を大切にできるよう配慮する。● 事前に単語帳を用意する。● インターネットで関連のサイトを記録することで、今後も授業の成果を活用できるよう配慮する。● 消費者トラブルの被害に遭わないことと同時に、消費者トラブルを防止するために母語や母文化を生かしながら、高校生として社会に参加・貢献できるように興味・関心を高め、将来のキャリア形成に繫がるよう配慮する。高校生タイプ B           2/2タイプ別に見る日本語指導モデル ❽

元のページ  ../index.html#83

このブックを見る