3 1/21 ■1 児童の実態 ● 日常生活では支障のない程度の日本語の力がある。 ● 教科の学習への参加には、十分な日本語の力はまだ獲得できていない。 ■2 日本語指導の目標(「個別の指導計画」日本語指導の目標) ❶ 学級活動等で、教員や友達と積極的にコミュニケーションを取り、自信 をもって周囲と関わることができる。 ❷ 調べて理解したことや、気付いたこと、考えて伝えたいと思ったことを、 順序よく、筋道を立てて、相手に分かりやすく伝えながら学習に参加す ることができる。 ★本単元は②に基づき、「内容と日本語の統合学習」の授業の一環として実施 ❸ 自分の気持ちや感想、経験などを友達や先生などの周りの人に伝えな がら、協力し合って問題を解決したり、課題に取り組んだりすることが できる。 ■3 指導形態 在籍学級での学習に先行して実施できれば、事前に基本的な教科の用語 「豆電球」「乾電池」や電球・電池のつなぎ方などを知ることで、在籍学級での 学習に安心して取り組むことができる。 実物に触れ、現象を確かめることを通して、豆電球の明かりがつく場合とつ かない場合があることや、それがつなぎ方によることを体験的に理解すること ができる。 ■1 単元名JSL理科 第3学年「電気の通り道」 ■2 単元目標 【教科(理科)】 ● 明かりがつくつなぎ方と、つかないつなぎ方を理解し、明かりがつくつ なぎ方を説明することができる。 【日本語】 ● 電気の通り道に関わる教科の用語の意味を理解し、実験活動で使うこ とができる。 ● 「つく・つかない」「つなぐ」という言葉を使い、実験の結果を説明するこ とができる。 ■3 展開[ 1 ] 対象児童について[ 2 ] 本単元について[ 3 ] 日本語指導案75具体的な様子語 彙主な学習活動表 現指導・支援の工夫 週1回 合計2時間、通級(他校) グループ指導つきます(つく)、つきません(つかない)、豆電球、乾電池、プラスきょく、マイナスきょく、ソケット、導線、導線つきソケット、つなぎます(つなぐ)・ 明かりがつきます。/つきました。・ 明かりがつきません。/つきませんで した。・ ○○につなぐと、明かりがつきます。1 豆電球を見せる。(自由観察) T : これは、何ですか。 S : わかりません。 S : 電気? T : そうです。電気。豆電球と言い ます。2 「つきます/つきません」「つく/つかない」を確認する。 T : (教室内の電気や懐中電灯をつけたり、消したりしながら)明かりがつきます。● 明かりがつきます(つく)。● 明かりがつきません(つかない)。● 児童が見たり触ったりできるよう、実物を渡す。● 児童がイメージしやすいように、イルミネーションの画像等を使ってもよい。● 他にも「つく」があることを確認してもよい。(着く・付くなど)小学生【前半】タイプ Bタイプ別に見る日本語指導モデル ❺
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