日本語指導ガイドライン
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34          ■4 評価(評価方法) ● 許可をもらう表現を使って、学校生活の様々な場面で自分の考えを伝 えようとしている。(観察) ■5 在籍学級(在籍校)との連携 ● 生徒の行動の中で、許可をもらう必要性を十分に理解できていない点 があれば、例文の中で積極的に取り上げるようにする。 ● 授業で扱った表現について共有し、生徒が日本語を使って許可をもら おうとする場面を支援してくれるよう伝える。【本モデルの活用例】・ 「自転車通学許可証」のように、日本の高校特有の書類等がある。そのような  書類の記入や提出と、本単元の学習をつなげることで、スムーズな学校生活  につながる。しかしながら、生徒に配慮した、やさしい日本語で書かれた書類  等を整備していくことも重要である。・ 日頃から、生徒が高校生活を送る上で困っていることや困りそうなことを意識  し、必要な書類等を積極的に活用していくとよい。70具体的な様子指導・支援の工夫主な学習活動(『エリンが挑戦! にほんごできます。』)4 「許可をもらう」表現について、場面とともに理解する。 T : お兄さんから電話です。どうし  ますか。 S : 出ません。 T : そうですね。今、授業です。出ま  せん。  (部活動の場面のイラストを  提示) T : 今、部活動の時間です。お兄さ  んから電話です。どうしますか。 S : 出ます。 T : 先生や先輩に言います。    「お兄さんから電話です。電話  してもいいですか。」5 様々な場面のイラストを基に、ペアで会話練習をする。  S:先生、少し寒いです。    エアコンをつけてもいいです  か。  T:はい。どうぞ。   (その他の場面例)   ・提出物を忘れた   ➡明日出してもいいですか。  ・黒板がよく見えない   ➡席を移動してもいいですか。  ・自転車で来てもいいですか   ※「自転車通学届」の記入● イラスト等を活用し、状況を提示する。● 動画「大切な表現」や「大切な表現解説&例文」を活用し、文型を確認する。● 必要に応じて、動詞「て形」を復習する。● 必要に応じて、出身国や出身地域の学校、中学校との違いを確認する。● 学校の規則等を確認し、○×問題のように全員に考えさせることで、ルールに対する正確な理解を促す。● 友達同士では、「〜てもいい?」を使うことを伝える。時間があれば、会話練習をする。高校生           2/2タイプ Aタイプ別に見る日本語指導モデル ❹

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