2 ■4 評価(評価方法) ● 災害に関する言葉や表現を聞いて、理解している。 (観察) ● 避難訓練の際や緊急時に自分がとるべき行動を理解することができ る。 (観察) ■5 在籍学級(在籍校)との連携 ● 日本語の授業で取り組んだ内容や扱った語彙や表現を、在籍校や在籍 学級と共有し、避難訓練の前に改めて確認してもらうよう伝える。 ● 生徒の日本語の能力や具体的な支援方法について、避難時の地区班 の担当教員等と共有しておく。【本モデルの活用例】タイプAの生徒には日本語の表現としては難しい表現もあるが、実際の災害時に使われる言葉を意識したい。そのため、簡単な日本語だけでなく、災害に関する語彙を指導する。(例:「高台避難」母語での意味と、簡単な日本語を教える。) しかしながら、近年は、「やさしい日本語」による情報提供も進んでいる。その ことに触れながら、緊急地震速報の音声を聞かせたり、テレビの画面等を示したりし、命を守ることを第一に行動することが大切であることを確認する。68具体的な様子指導・支援の工夫主な学習活動4 学校で災害が起こった時の避難方法を知る。● ハザードマップを使って、学校から自宅までの経路を確認する。 T : これはハザードマップです。ど こが危ないですか。(白い部分 と色が付いている部分を指し 示しながら)色が違います。こ こが危ないです。5 引き取り訓練で使う言葉(集団下校・地区班など)を確認する。 T : ○○さんは何班ですか。 S : ○班です。 T : どこまで一緒に行きますか。ど こで解散しますか。 S : ○○公園です。 ○○公園で解散します。6 「緊急引き渡しカード」「保護者引き取り」、「集団下校」などの言葉を確認する。● 見本を参考に緊急引き渡しカードの下書きを書く。● 学校で災害が起きた時の対応方法を保護者に説明できるよう理解させる。生徒が適宜母語での説明を加えるよう促す。● 生徒に配布する引き取り訓練や地区班のプリントを活用する。● 地区班の解散場所は、写真を用いたプリントを利用する。● 予め、担任に生徒の住所や地区班を確認しておく。中学生 2/2タイプ Aタイプ別に見る日本語指導モデル ❸
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