日本語指導ガイドライン
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1             ■1 児童の実態 来日直後で、日本での学習経験がなく、日本語もこれから学ぶ。 ■2 日本語指導の目標(「個別の指導計画」日本語指導の目標) ❶ 先生や友達とコミュニケーションを取ることができ、遊びや生活の中 での日本語を理解できる。        ★本単元は①に基づき、「生活のための日本語」の授業の一環として実施 ❷ ある程度の支援を得て、授業に参加でき、教師の話の内容は大まかに 理解できる。 ❸ 自分の気持ちや感想、経験などを友達や先生などの周りの人に伝えな がら、関係をつくることができる。 ■3 指導形態  高学年の児童の生活では、学級担任から時刻や時間を指定されて活動する  ことが多い。日付や曜日、時間と教科名を、クイズを通して繰り返し聞いたり話  したりすることで、時間に関する指示や質問を理解し、学校で円滑に生活する  ことができる。  また、高学年の児童は、時刻と時間については年齢相応の知識・概念があり、  母語であれば聞いて理解したり話したりできると考えられる。難しいようでも、  時計の模型や時間割表等を使って学習を進めることで、自分の一日の流れを  把握し、見通しをもつことができるようになる。授業の準備ができ、計画的に行  動できるようになれば、学校で安心して過ごせるようになる。[ 1 ] 対象児童について[ 2 ] 本単元について[ 3 ] 日本語指導案 ■1 単元名 「じかんわりクイズをしよう〜時間割表と時刻と時間〜」 ■2 単元目標 ● 日付と曜日、時間を日本語で言ったり、聞いて理解したりすることがで きる。 ● 時間割を見て一日の流れ(何時間目に何の教科か)を日本語で説明す ることができる。 ■3 展開65語 彙具体的な様子主な学習活動表 現指導・支援の工夫 週2回 合計4時間、自校 グループ指導○時○分、日付と曜日、教科名、○時間目、始まり、終わり、時間の言い表し方 (○分間)、 時刻と時間という言い方の意味の違い、登校、 給食、掃除、下校・何時ですか。/○時です。・何分ですか。/○分です。・何曜日ですか。/○曜日です。・何の教科ですか。/(教科名) です。・○曜日の○時間目は何ですか。・始まり(終わり)の時刻を教えてください。1 始めの挨拶2 日付と曜日、時間や時間割の言い方を理解する。 T : 何時ですか。 S : ○時です。 T : 何分ですか。 S : ○分です。 T : 今日は何曜日ですか。 S : ○曜日です。● 本学習に当たっては、以下の資料が活用可能である。 ◆『日本語指導ハンドブック』(デジ タルブック「⑦時間を言う・お願 いする」「⑧ 日付と曜日を言う」  「○16 時間と行動を説明する」 「○17 日課を説明する」 ◆『たのしいがっこう』ワークシート 「⑩がっこうのいちねん」● 時計の模型を使って「何時でしょうクイズ」を出し合い、時刻の言い方に慣れさせる。● 「曜日の歌・日付の歌」等を歌いながら、楽しく聞き慣れ、言い慣れるようにする。(歌は次頁参照)● 午前と午後の時刻の言い方も扱う。小学生【後半】           1/2タイプ Aタイプ別に見る日本語指導モデル ❷

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