日本語指導ガイドライン
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12       ● 実際に先生や友達とじゃんけんをし、ポイントゲームをするなど、楽しく学習に取り組ませる。 ■1 児童の実態 来日直後で、日本での学習経験がなく、日本語もこれから学ぶ。 ■2 日本語指導の目標(「個別の指導計画」日本語指導の目標) ❶ 先生や友達とコミュニケーションを取ることができ、遊びや生活の中 での日本語を理解できる。        ★本単元は①に基づき、「生活のための日本語」の授業の一環として実施 ❷ ある程度の支援を得て、授業に参加でき、教師の話の内容は大まかに 理解できる。 ❸ 自分の気持ちや感想、経験などを友達や先生などの周りの人に伝えな がら、関係をつくることができる。 ■3 指導形態    おにごっこは、体を動かすゲーム性があり、この年齢の子供にとって魅力的  な活動である。また、内容やルールを工夫することで、多様な楽しみ方や学び  方ができ、その経験は学年が上がっても活用可能である。  ■1 単元名 「なかよくあそぼう〜じゃんけん〜」 ■2 単元目標 ● ルールを知り、日本語でじゃんけんやおにごっこをして、友達と仲良く 遊ぶことができる。 ■3 展開[ 1 ] 対象児童について[ 2 ] 本単元について    「じゃんけん」は、遊び以外にも、給食のおかわり、下校時に日直や先生となど、  学級の中の様々な場面でよく使われる。じゃんけんができることにより、友達  と関わる機会が増える。[ 3 ] 日本語指導案63具体的な様子語 彙主な学習活動表 現指導・支援の工夫 週1回 合計2時間、自校又は通級(他校) グループ指導ぐう(いし)、ちょき(はさみ)、ぱあ(かみ)、かち、まけ、あいこ、じゃんけんぽん、おに、たのしい、おもしろい、つまらない、むずかしい○○さんが勝ち(負け)です。○○さんが「おに」です。1 始めの挨拶● 日付、曜日、天気を確認する。2 じゃんけんの方法を知る。● 教師が声に出しながら、「ぐう(いし)」「ちょき(はさみ)」「ぱあ(かみ)」をやってみせる。● 声に出して、語彙を練習する。(T:「ぐう」S:「ぐう」を繰り返す。)  ※「ちょき」「ぱあ」も同様● 「かち」「まけ」「あいこ」のパターンを一つずつ確認する。 T : じゃんけんぽん。(出す)   〇〇さんが勝ち(負け)です。● 児童の実態に合わせ、在籍学級と同様の挨拶をする。慣れるまでは、「よろしくお願いします。」だけでもよい。● 日付や曜日から練習し、定着したら天気も答えられるようにする。● 『たのしいがっこう』「⑤なかよくあそぼう」のじゃんけんを活用する。● 実際に動作をしながら、声に出して練習する。● 自国のじゃんけんについても、「同じ」「違う」を使って確認する。小学生【前半】           1/2タイプ Aタイプ別に見る日本語指導モデル ❶

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