日本語指導ガイドライン
62/92

ガイドライン6-3(板橋区立志村第二中学校)■1 関連項目 「全ての児童・生徒や保護者と地域の理解促進」■2 取組のポイント  地域の図書館と連携し、生徒とつながりのある国や地域について情報発信するこ とで、その国や地域の文化や歴史、日本語学級について地域住民等に理解してもらう。■3 主な取組内容 実施方法: ❶ 毎年実施している、地域の図書館での取組「母国の文化紹介作 品展示会~みんなに知ってもらいたい!私とつながる国・地域」に ついて紹介する。❷ 自分のつながりのある国や地域の文化や歴史等の中からテーマ を決め、紹介する資料を作成する。❸ つながりのある国や地域に関する本とともに、地域の図書館に 作品を展示する。               ■4 成果  ● 来館者からは、「知らない国のことについて知ることができてよかった」「名  前だけ知っている国の文化について分かってよかった」等の感想が聞かれた。  ● 生徒からは、「自分の国の歴史などを調べ、よく理解できてよかった」「学校で  掲示されたときに、友達が見てくれてうれしかった」等の感想が聞かれた。  ● 生徒の日本語の能力は異なっても、翻訳アプリや教員の支援を得ながら、つ  ながりのある国や地域を調べて発信する活動は、生徒のアイデンティティを  確立する上でも有効である。また、生徒が頑張って書いた作品を地域住民の  方などが、その文化や歴史を知るきっかけとなっていることを生徒自身が知  ることで、自己肯定感の醸成につながっている。  61日本語指導推進ガイドライン 6-3全ての児童・生徒や保護者と地域の理解促進板橋区立志村図書館での展示後、校内でも展示展示の様子生徒の作品地域の図書館と連携した取組

元のページ  ../index.html#62

このブックを見る