日本語指導ガイドライン
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ガイドライン5-3ガイドライン5-3◆ 取組のポイント ◆日本語指導推進ガイドライン 5-3情に棹させば日本語指導に活用できる教材・資料(江東区立枝川小学校)■1 関連項目 「日本語指導に活用できる教材・資料」■2 取組のポイント  平仮名や片仮名の知識を活用してカルタに取り組ませることで、文字を読む力  を高めるとともに、区内の様々な地域や名所等についても理解を深めることがで  きる。■3 主な取組内容 使用したカルタ : ワタリドリ計画「手彩色深川旅カルタ」 ※東京都現代美術館地域連携事業出品作品  (地域を知る、郷土カルタを活用した日本語指導)        対象学年 : 小学校5・6年 実施時間:授業の冒頭等の時間を活用     実施方法 : ❶ 教員が読み札を読み、児童が取り札を取る。取った札について  「あしどり地図」で場所や場所に関する知識、経験等を確認する。 ※何回か繰り返す。       ❷ 児童自身が読み手になり、他の児童や教員が取り札を取る。        ❸ カルタの中から訪れてみたい場所や調べてみたい場所について タブレットで調べ、概要(いつ頃できたか、どのような場所か等) をまとめる。■4 成果  ● 児童がカルタを楽しむ様子が見られただけでなく、場所を確認する中で、地  域の特徴(橋が多く、川や運河が多いこと等)や歴史についても発見し、理解  を深めていた。日常的に取り組む「あいうえお作文」での学習を生かし、皆で  「枝川カルタ」を作成することも、今後の学習として考えられる。(スウェーデン テルスボルグ中学校)■1 関連項目  「日本語指導に活用できる教材・資料」■2 取組のポイント  第二言語習得の状況が多様な生徒に対する一斉授業において、毎回取り組■3 主な取組内容 ❶ 授業の見通しをもつ。  ❷ 自分自身のことを表現(例:食事について)する際に必要な語彙を復習する。  ❸ 自分自身のことを話す。(例:今朝、パスタを食べました。など)   ❹ ❸の語彙も活用しながら、短い読み物を読み、内容を確認する。 ■4 成果  ● 毎回導入部で実施している語彙の確認や復習の活動について、生徒が積極  的に取り組んでおり、教員が忘れたときには「今日はやらないんですか。」等  の声も聞かれる。     ● 生徒の様々な課題に寄り添いながら、一人一人に合ったスウェーデン語教育51  む活動や、生徒の興味に沿った読み物教材を活用した授業を実施することで、 スウェーデン語の能力の伸長を図る。   を実施することができている。■第 5 章 日本語指導プログラムとコース設計 読み物では、生徒と同世代のマララ・ユスフザイさんのことを話題として取り上げ、内容からも生徒が自身の生き方について考えを深められるように工夫している。また、ICTを活用するなど、様々な形で理解支援を行うことで、レベルに関係なく、参加できている。 • 平仮名・片仮名の学習が終われば、誰でも取り組むことができる。• 読み手としても活躍することで、児童が自信をもつことができる。• カルタで取り上げられた場所の中には、教科の学習と関連したとこ ろもあるため、教室での学習を意識して取り組ませることもできる。 例)国語科 俳句の学習(芭蕉庵史跡展望庭園、採茶庵跡等)   社会科 地図の学習(伊能忠敬像、伊能忠敬住居跡等)地域を知る、郷土カルタを活用した日本語指導多様な生徒に対する、集団指導の実施

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