日本語指導ガイドライン
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学年名前① 6月6日〜2年AさんA 6月14日〜BさんB 6月20日〜Cさん② 7月1日〜③ 7月15日〜A 7月8日〜B 7月19日〜C 7月10日〜C 7月16日〜日本語学校かんさつカードガイドライン5-3ガイドライン5-3◆ 児童が他の児童の観察日記から気付いた表現等 ◆(港区立麻布小学校)■1 関連項目 「日本語指導に活用できる教材・資料」■2 取組のポイント  児童がいつでも観察可能な場所に植物を植え、全員で観察日記に取り組むこ とで、体験に基づく言葉の獲得と一人1台端末等を活用した学び合いを実現する。■3 主な取組内容 実施方法 : ❶ ツルレイシ(ゴーヤ)の植え付け:土や苗に触れる中で、様々な言 葉を学習       ❷ 観察に関する取組の実施        【一人1台端末を活用した取組】              •スプレッドシートに掲載された、他の人(同学年・異学年)の観察 日記を読み、「モデル」をつかむ。•「観点」や「書く順序」などについて、気付いたことや自分の観察 日記に生かしたいこと等について話す。更に、読んで「すごい」         「さすが」と思ったことや、「これも書いたら」と思ったことを付箋 で指摘する。         (例:においはありましたか、○○みたいでしたか等)    ■4 成果  ● 通常は、一対一や一対二での授業が多いため、一つの日本語学級に通ってい  ても、一緒に活動に取り組むことが難しいが、教室の掲示(紙)といつでも閲覧  可能なスプレッドシートを活用することで、場所と時間を越えた学び合いが可  能となる。児童は日本語の表現だけでなく、観察日記の書き方(イラスト、観  点等)についても学んでいた。また、高学年になると、社会科で学んだ知識等  を活用し、気候等の違いによる植生の違いについても理解を深めていた。(足立区立保木間小学校)■1 関連項目 「日本語指導に活用できる教材・資料」■2 取組のポイント  校内の様々な人に年賀状等を書き、思いを伝える活動に取り組ませることで、 日本語で表現することの楽しさを実感し、日本語学習に主体的に取り組む姿勢・ 態度を育む。■3 主な取組内容 「年賀状」 実施方法 : 1時間目 ■4 成果  ● 相手に届けるまでは大変緊張していたが、届けた後はどの児童も大変嬉し  そうな様子だった。自分の日本語を使って、思いを伝えることができたという  達成感に満ち□れていた。  ● 年賀状等を受け取った教職員にとって、日本語教室の児童とつながりをもち、  コミュニケ−ションを取るきっかけになっていた。また、児童にとっても、世界  や関係性が広がる機会となっている。    ● 児童にとって苦手な「読むこと」「書くこと」に楽しく取り組める活動である。相手50日本語指導推進ガイドライン 5-3日本語指導に活用できる教材・資料                                                 2~3時間目 書きたい形式を選んで年賀状(A4)を書き、声に出して読む練習をする。※書き終わったら、中休み等の時間に直接届ける。      意識をもって日本語で伝えることの楽しさや意味を実感している様子だった。干支や年賀状についてDVD等で理解し、年賀状を送る相手を決定する。■第 5 章 日本語指導プログラムとコース設計 児童が年賀状を送った相手・学級担任 ・校長 ・副校長 ・学習支援員 ・栄養士 ・事務室の職員・養護教諭 ・給食調理員等◆年賀状のやりとりが、児童と校内の教職員 とをつなぐ、貴重なきっかけとなっている。新年明けましておめでとうございます じむ室のみなさん、お元気ですか。いつも私たちのためにありがとうございます。 今年もよろしくお願いします。暑中見舞い暑中見舞いでも同様の取組を実施したところ、返事をくれた職員がいた。児童は感激した様子だった。また、届ける活動を通じて、校内を探検する機会にもなっている。出身国や地域によって、植生も異なるため、ゴーヤを育てること自体が初めての体験となる児童もいる。色、触覚(硬い、柔らかい、ガサガサ、チクチク)、長さ(~cm)、形(~に似ている、くねくね)、葉の数(枚)など一人1台端末の活用等による学び合い児童と教職員とのつながりを生む、日本語指導の取組

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