日本語指導ガイドライン
48/92

■1 関連項目 「個別の指導計画の作成」■2 取組のポイント  連携型個別の指導計画を作成し、指導目標や指導内容を明確にすることで、生 徒一人一人に合った日本語指導や教科の補習を実施する。■3 主な取組内容 主な流れ : ❶ 生徒及び保護者から、来日時期、日本語 学習歴等について聞き取り       ❷ 学級担任や教科担当者への聞き取り       ❸ アセスメントを実施し、指導目標を設定       ❹ 個別の指導計画の作成、共有           ❺ 個別の指導計画の見直し、追加・修正  取組のポイント:  • 年度当初の日本語指導での様子等から、  個別の指導計画を作成するが、1学期の  取組や学校での様子等を基に修正を加え、  1学期末の特別支援校内委員会及び職員  会議で全職員で共有する。    • アセスメントについては、生徒の実態に応  じ、量や時期等を工夫し、柔軟に実施する  とともに日常の様子からの把握も重視し  ている。■4 成果  ● 個別の指導計画を共有することで、日本語の能力や指導内容について共通  理解を図ることができており、在籍学級等での指導方法の具体化・明確化に  つながっている。ガイドライン4-2ガイドライン4-3◆ 連携型個別の指導計画 ◆日本語指導推進ガイドライン 4-3学習評価と指導の終了(スウェーデン テルスボルグ中学校)■1 関連項目 「学習評価と指導の終了」■2 取組のポイント  複数の教員で、生徒のスウェーデン語の習得状況や予備クラスでの様子を確  認し、教科の授業等への参加の可否を判断し、指導・支援の方法を明確にする。■3 主な取組内容 予備クラス : 新規入国生徒を対象に、スウェーデン語の授業を実施        入国当初は全時間、予備クラスに参加し、徐々に普通クラスに移行■4 成果  ● スウェーデン語の教員の判断だけでなく、教科担当教員等と共に、対象生徒  の実際の姿を共有することで、できることと支援があればできることとを把  握し、生徒に応じた指導の充実を図っている。47日本語指導推進ガイドライン 4-2個別の指導計画の作成 生徒の年齢、出身国、学習経験、スウェーデン語レベルは多様  第二言語としてのスウェーデン語の国家試験 (9年生の春に受験)の合格を目指す。  ■第 4 章 継続的なアセスメントと個別の指導計画 授業の様子皆が話しやすいよう日常的な会話からスタート生徒ごとの時間割表生徒が作成・管理日本語指導担当教員と、学級担任や学年の教員が、日常的に日本語指導での様子や学級での様子について情報交換をし、生徒への指導に生かしている。【記載内容】 ●学年 ●氏名 ●日本語教室での指導内容 ●指導時数(週) ●取り出し教科 ●定期考査について  実施教科、ルビ希望の有無スウェーデン語指導担当教員と各教科担当教員が、新規入国生徒のスウェーデン語の習得状況や予備クラスでの様子を確認し、授業への参加について科目ごとに判断する。予備クラスでの指導の終了や、各教科等での具体的な指導・支援の方法を確認する。学級担任等との連携型個別の指導計画の作成による 指導方針の明確化(豊島区立西池袋中学校)複数の教員による第二言語の習得状況の把握

元のページ  ../index.html#48

このブックを見る