日本語指導ガイドライン
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■■ キーワードガイドライン・振り返りカード・共有個別の指導計画の作成世田谷区立上北沢小学校4-2[ 振り返りカード ]44日本語指導推進ガイドライン 4-2個別の指導計画の作成実際の様子成果児童・生徒や教員の感想今後に向けて取組のポイント取組 「振り返りカード」を活用し、児童自身が目標をもって取り組めるようにするとともに、学級担任や保護者と共有することで、指導・支援の充実を図る。● 年間を通じて取り組んでいる。  4月上旬 在籍学級の授業観察  4月中旬 児童が立てた「今年度の目標」の確認、担任と共有、個別の指導計 画(前半)を作成して授業開始 毎回の日本語指導後に「指導記録」を共有するなど学級担任と連携                                6月下旬 「振り返りカード(成果と課題)」を学級担任と共有  9月上旬 児童が目標〈2学期1回目〉を設定  9月中旬 個人面談(保護者の願い)を学級担任と共有、指導計画の評価・見 直し  9月下旬 個別の指導計画(後半)の作成 毎回の日本語指導後に「指導記録」を共有するなど学級担任と連携10月中旬 「振り返りカード(成果と課題)」を学級担任と共有10月下旬 児童が目標〈2学期2回目〉を設定11月下旬 「振り返りカード(成果と課題)」を学級担任と共有 ※2学期は長期となるので、振り返る時間を2回設定 1月中旬 目標の設定(児童の願い)を学級担任と共有、毎回の日本語指導後 に「指導記録」を共有するなど学級担任と連携 DLA実施(1年間の成果と次年度の目標設定のため)  2月中旬 個人面談(今年度の成長の確認、次年度の保護者の願い)を学級担 任と共有  3月中旬 「振り返りカード(成果と課題)」を学級担任と共有、指導計画の評 価、見直し、改善■第 4 章 継続的なアセスメントと個別の指導計画 ことで、教員がより具体的な頑張りや課題・困り感を把握でき、指導計画に生かすことができた。● 児童は、学期始めに目標を立て、1カ月半ごとに頑張りや課題を振り返るので、次の取組や改善の方向性が明確になり、児童自身の目標の明確化につながっている。また、自分が目標を立てたことで、うまくいかなくても、意欲を失わず、苦手を克服しようと取り組む姿勢が見られている。〈学級担任〉● 学習での困り感だけでなく、クラスの様子も把握でき、多面的な児童理解や共有につながった。● 文化の違いによる戸惑いや学級で聞きそびれたことなどを個別に対応、補足説明してもらい、児童の不安の和らげにつながっている。ている。次年度は、年度初めからDLAを実施することで、一人一人の実態に応じた指導・支援の充実につなげていきたい。たりなど児童の新たな一面を知り、指導を見直すことにつながっている。目標には、できるようになりたいことや頑張りたいこと、振り返りでは、できるようになったことや頑張ったことを記入している。また、以下のカード「先生にそっとおしえて!」を活用し、児童の変化も確認している。● 振り返りカードは、児童が記入(達成度選択・作文)する形だが、実態に応じて児童に聞き取りを行う● 現在は、簡単な確認テストや面談・授業観察等で児童の日本語の能力を把握し、指導計画を作成し● 今年度の後期に、DLAを実施。思っていた以上に語彙が豊富だったり、読み取りができていなかっ「振り返りカード」の活用と、学級担任・保護者との共有

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