日本語指導ガイドライン
44/92

■■ キーワード・オンライン アセスメント・集団実施ガイドラインアセスメントの実施都立青梅総合高等学校4-1オンラインアセスメントを集団で実施する際の工夫 実施に際してデジタル活用端末を活用した。一人に付き1台の端末とイヤホンを割り当て、テスト開始までの手順を全体で確認しながら進めることで、生徒全員が問題なくテストを開始することができた。 事前の準備として端末にはWi-Fi接続とログインページのブックマークを設定した。またIDと生徒氏名の紐付けを行い、受験票は氏名を印字した状態で配付した。 端末の操作や指示は教室の前面に端末の画面を投影し、実際の操作を視覚的に示しながら行った。授業担当及び支援員は生徒の状況を見ながら必要に応じて操作を補助した。[ 実施の様子(4月) ]43日本語指導推進ガイドライン 4-1 アセスメントの実施実際の様子成果児童・生徒や教員の感想今後に向けて取組のポイント取組 アセスメントを実施し、日本語の能力の習得状況と変遷を効果的かつ統一した基準で評価することで、日本語の能力に応じたグループ指導を実施する。● 年度当初(4月)の実施  新規入学の日本語指導が必要な可能性のある生徒を対象にオンラインアセス  メントを実施する。● 結果の活用  オンラインアセスメントの合計得点と各項目の得点、別に実施したアンケートと  面接の情報を基に、「特別の教育課程」の対象者を4グループに分ける。  〈グループの基準〉  • グループA : ひらがな・カタカナの読み書きが十分にできない。  • グループB : ひらがな・カタカナの読み書きはでき、J-CATの合計得点が100 点前後(初級相当)か、それ以下。          • グループC : ひらがな・カタカナの読み書きができ、J-CATの合計得点が150 点程度(初級後半)か、それ以上。  • グループD : 日本滞在歴が長く、文字・語彙および文法の得点が高い(得点率 45%以上)が主に読解に課題がある。■第 4 章 継続的なアセスメントと個別の指導計画 生徒の日本語の能力を把握することができた。● アセスメントに要する時間が短縮でき、早い時期(第3回目の授業)から生徒の学習段階に応じた指導が可能となった。また、生徒の状況把握の精度についても十分に満足できるレベルであった。〈日本語指導支援員〉● 生徒のレベルが□って指導しやすくなった。〈日本語指導コーディネーター〉● 根拠をもった数値を基に、特別の教育課程を編成・実施できるようになった。る活動を4月に実施する。● 15名以上の生徒に対して、一斉にオンラインアセスメントを実施することができ、短時間で多数の● 生徒に、オンラインアセスメントの結果の変遷をグラフ等で視覚的に示し、自身の課題を考えさせオンラインアセスメントの実施と結果の活用

元のページ  ../index.html#44

このブックを見る