日本語指導ガイドライン
40/92

■■ キーワード・進路指導・自己理解・自己表現ガイドライン指導・支援の実際江戸川区立□西中学校3-3[ 授業の様子 ][ 面接準備資料(一部) ][ 作文練習資料(一部) ]39実際の様子成果児童・生徒や教員の感想今後に向けて取組のポイント取組 高校入試に向けた面接や作文の練習を通じて、自らの文化的背景やこれまでの努力・成果を振り返ることで、自己を理解し、表現する力を身に付ける。● 6月末(1学期期末考査終了後)頃〜  • 目標設定 卒業生が高校入試終了後にまとめた「入試レポート」を読み、面接 や作文の出題例を確認し、目標と現在地を認識する。自分のこと (過去・現在・未来)と志望校の両方を知る必要があることを理解 する。            • 考える  「自分のことノート」*で作文練習を始める。        語彙・モデル文→文型の確認→書く→添削→清書→暗唱• 考える 過去の出題例(作文)から、一つのテーマを選んで書く。● 夏休み以降  • 形にする 作文の書き方を理解する。 原稿用紙の使い方、段落構成の作り方、字数配分、時間配分等  • 仕上げる 作文練習→添削→清書の順で、繰り返し練習する。● 2学期〜  • 考える 作文の練習と並行して、面接の質問例の答えを考える。 日本語で考えることが難しい場合は、まずは第一言語で考える。  • 形にする 添削→清書       教員との対話を通じて、分かる(意味が分かる・覚えられる)日本語 で考えていく。  • 仕上げる 面接練習       出入りのマナー、服装、姿勢、話し方等を理解する。 https://www.kodomo-kotoba.info/booklet/basicsearch_booklet_05.html■第 3 章 日本語指導が必要な児童・生徒の受入れ体制 主体的に学習する姿勢が育った。が伸びた。することで、自己肯定感の向上につながった。● 将来について考えることで、中学校卒業後の目標をもつことにつながった。〈生徒〉● 早めに準備をすることが大切だと分かった。● 練習は大変だったが、高校に合格して嬉しかった。〈日本語指導担当教員〉● 取組を通して生徒が自分自身について考え、表現する力が伸びることを実感した。学年や入試の内容に関わらず、できるだけ全員に取り組ませたい内容だと感じた。〈学級担任〉● 高校入試に向けて、日本語学級での丁寧な指導により、生徒も自信をもつことができたようだ。進めていく。指導に活用してもらう。● 出題例や質問例を知ることで目標が明確になり、● 使える語彙や表現が増え、書くこと・話すことの力● 自分自身のことや文化的背景等を振り返る中で、自らの経験が意味のあるものとして認められたり● 引き続き、電話連絡や生徒を介した資料のやりとり等を通じ、学級担任と連携を取りながら学習を● 在籍校の先生とも資料を共有し、在籍校での進路*「自分のことノート 中学生用」(子どものにほんごライブラリ)日本語指導推進ガイドライン 3-3日本語指導の指導・支援の実際卒業後の進路を見据えた、自己理解・自己表現する機会の充実

元のページ  ../index.html#40

このブックを見る