子供へのヒアリングを通じた意見聴取に関する実践事例集
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•子供のための活動であっても、活動に従事する大人と、参加する子供との立場の違いなどから、本来子供を•本事例では、子供の尊厳を傷つけたり、いかなる形の不利益も生じることが無いよう、様々な配慮を行った。•子供の成長・発達段階に応じた説明を行い、子供に分かりやすい平易な表現•子供の特定の声を取り上げて、ヒアリングの方向性や内容等を誘導しない。•子供が本来話したくないことや、傷の癒えていない話までを深堀りして聴こうとしない。•疲れたり、嫌な気持ちになった場合は、中断してもよいこと、無理に意見を言わなくてもよいことを子供に伝え、子供がされて嫌だったことの典型例は、意見を「否定されること」「評価されること」「他人の意見と比べられること」話すことや文字で書くのが苦手な子供には、絵で描いてもらうなど、一人ひとりの表現を尊重することも重要事業概要意見聴取意見反映フィードバック広報ク子供のセーフガーディング①子供のセーフガーディングとは守るべき大人の言動が子供の権利を侵害する場合があることを自覚し、予防策を講じておく必要がある。②倫理的配慮分かりやすい説明合理的配慮匿名性を確保•子供の個人情報(氏名、住所、連絡先等)は記録せず、ヒアリングに参加した子供が特定できないようにする。•ヒアリング時間は学校の授業時間等に鑑み、45分程度を基本としつつ、年齢や発達段階等に応じて柔軟に変更ヒアリング•事前アンケートは、子供の過度な負担にならないよう、質問数を考慮し、容易に回答が可能なものとする。•年齢や発達段階、性格等により質問方法を柔軟に変更し、オープンクエスチョンだけでなく、選択肢も提示•子供にとって話しづらい可能性のある調査内容は、居場所の運営スタッフ等から予め聞き取る。•ヒアリングへの参加について、目的、方法、内容、かかる時間、結果の取り扱い、回答の自由、回答することで時間設問方法説明と同意発言の撤回•ヒアリングでの回答は、後日でも撤回できることを事前に伝える。(撤回された意見は記録から削除)誘導・強要の禁止第二部子供へのヒアリング実践手法の紹介(例)小学5年生以上︓居場所/4年生まで︓よくくる、自分の好きな場所•子供の成長・発達段階や理解度に合わせ、コミュニケーション方法を柔軟に変更•声をあげにくい子供が配慮してほしい事項があれば、事前に確認(使用言語等)不利益を被らないことを説明し、子供本人に同意を取得する。安心してもらう。33事例1︓子供の居場所へのアウトリーチ型ヒアリング

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